里山の自然にふれてみよう。岡山県自然保護センター

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過去の動植物情報について

▼NEW!2012/08/23アップ
ムラサキミミカキグサ、ミミカキグサ、オオトリゲモ、ホッスモ、ウチワヤンマ、タイワンウチワヤンマ、リスアカネを追加・更新しました。
▼2012/08/16アップ
ミズアオイ、キキョウ、オニバス、チョウトンボ、ハネビロエゾトンボ、メジロ…
▼2012/08/11アップ
サギソウ、ビッチュウフウロ、オミナエシ、サワギキョウ、オオシオカラトンボのペア、オオルリボシヤンマ…
▼他
タヌキマメ、オニヤンマ、アブラゼミ、ヒグラシ、ニイニイゼミ、タカネトンボ、キイトトンボのペア…なども見られます。        
▼NEW!2012/08/23アップ

ムラサキミミカキグサ(湿生植物園にて、2012/08/23撮影)
西の谷の最上流部、木道で囲まれた内側で比較的至近で観察できました。同じ系統の色合いのホザキノミミカキグサと比べ、口を大きく開けたかっこうの花の形です。湿原は貧栄養な立地に成立するもので、そこに局在する生物群は小さいものが多いです。このムラサキミミカキグサも花の大きさは5ミリ前後。まさに這いつくばって撮影するミクロの世界です(最近のカメラは液晶が可動式になっていてスゴク便利)。

ミミカキグサ(湿生植物園にて、2012/08/23撮影)
ムラサキミミカキグサと同じ場所で同じ仲間のミミカキグサが1花だけ見られました。こちらの花の色は黄色。まだ咲き始めたばかりだからか、がくの色が花の色と同色です。

オオトリゲモ(田尻大池湖岸にて、2012/08/19撮影)
昆虫の森の木道からオニバスを見ていた際、何か干上がった水草が…。実際の生育状況ではないのでわかりにくいですが、通常は池や水田などの水域に生育し、植物体は質感がしっかりしていています。葉にならぶ鋸歯が顕著なのも大きな特徴です。トリゲモとオオトリゲモの区別はかなり難しいようなのですが、「岡山県野生生物目録(岡山県、2009)」を見るとトリゲモは掲載されていないので岡山には無いと考えて良さそうです。

オオトリゲモの果実(室内写真)
葉腋についています。雌雄異花ということなのでうまくいけば雄花も観察できるはずなのですが…。今回は見れませんでした。雄花にはトリゲモとの識別点があるそうです。

オオトリゲモの種子(室内写真)
果実を一皮むいた状態です。細い横縞(写真は種子を横にしていますので模様は縦方向)が入っているように見えます。

オオトリゲモの種子の表面模様(室内写真)
拡大表示したもの。横に細長い網目模様になっています。サガミトリゲモはこの種子の網目模様が六角形状になっているそうです。蜂の巣模様ですね。自然保護センターのトリゲモはオオトリゲモで良さそうです。

ホッスモ(虫の原っぱにて、2012/08/19)
ホッスモは水田でよく見かける地味な水草です。オオトリゲモと同じグループで遠目には同じように見えるかも。ただ触った感じが非常にやわらかく、質感のしっかりしたオオトリゲモとは感触が全く異なります。ホッスモは水からあげるとベシャッとなる感じですが、オオトリゲモは水からあげても立体的なままです。

ホッスモの葉鞘(室内写真)
葉鞘の先が耳状に突き出ている点もよい識別点です。

ウチワヤンマ(上池湖岸にて、2012/08/18撮影)
今年は見れましたウチワヤンマ!かっこよすぎる~。戦闘機みたいでしょコレ。アニメの世界から飛び出してきたようなスタイルでしょコレ。下のタイワンウチワヤンマとの違いは尾翼(正確な表現ではありません)の中に黄色い模様があること。あと尾翼が大きく目立つことも特徴です。慣れると遠くでも判別がつくようになるそうですよ。タイワンウチワヤンマが上池の堰堤沿いに縄張りを張っていたのに対し、ウチワヤンマは山際湖岸の枯れ枝の先などに縄張りをはっていました。棲み分けをしながら生息しているのでしたら良いのですが。

タイワンウチワヤンマ(上池堰堤にて、2012/08/18撮影)
実際にはこちらの方が少し小さいです。尾翼は黒色で模様もなく、比較的小さいのであまり目立ちません。元々西南日本に分布していたのですが、地球温暖化に伴い分布が北上しているといわれている種です。センター開所当初の記録ではいなかったとのこと。いつ頃から見られるようになってきたのでしょうね。

リスアカネ(昆虫の森にて、2012/08/18撮影)
7月下旬に一度見かけていましたが、再アップです。

▼2012/08/16アップ

ミズアオイ(野草園にて、2012/08/16撮影)
お盆前から野草園にてミズアオイの開花が見られ始めました。岡山県では、野外でミズアオイを見ることが出来るのは倉敷川の生育地のみ。それも大変な保護活動に支えられての生存です。県下ではほとんど絶滅に近い状況となってしまったミズアオイがセンターではしっかり息づいています。しばらくすると食害が増えてくるので観察はお早めに。こぼれ種から広がったと思われる個体が水生植物園でも見ることが出来ますが、こちらの開花はまだのようです。

キキョウ(センター棟から野草園までの経路沿い・野草園一帯にて、2012/08/16撮影)
お知らせが遅くなってしまいました。

オニバス(昆虫の森の水辺にて、2012/08/16撮影)
上池にも発生個体はあるのですが、なかなか開花が見られません。この写真は昆虫の森の水辺にて。田尻大池は現在水位が低下しており、干潟状になったところで生えているオニバスが開花していました。池の深いところからは発生できないようで、生育地は水位低下で簡単に干上がるような場所になってしまいます。近年の大きな水位変動を伴う灌漑用ため池ではなかなか生き残っていけないわけですね。

チョウトンボ(水生植物園にて、2012/08/16撮影)
随分数が減ったチョウトンボ。チョウトンボも尻あげをするのだ。

ハネビロエゾトンボ(湿生植物園ハンノキ林にて、2012/08/16撮影)
薄暗いハンノキ林下で、ホバリングをしては少し移動し、またホバリングを繰り返すとんぼを発見。どうやらハネビロエゾトンボの♀探しの行動らしいです。

メジロ(虫の原っぱにて、2012/08/16撮影)
メジロの水浴びが見れましたので、5月から長く置いていたカワラヒワの水浴びと差し替えます。シジュウカラも来たのですが撮り損ないました。

▼2012/08/11アップ

サギソウ(湿生植物園にて、2012/08/11撮影)
数日前からサギソウが咲き始めたとの朗報がありました。本日(8/11)の撮影時、湿生植物園の西の谷では上流に1本、下流に1本。東の谷では上流に1本といったところ。開花はまだ大変少ないですし、よそを向いていたり、遠かったり、草むらに隠れていたりと満足な観察は難しいようです。例年お盆が過ぎてから花数が増えてくるとのことですのでお楽しみに。参考までに、下の写真は昨年の8/19の写真です。


ビッチュウフウロ(湿生植物園東の谷にて、2012/08/11撮影)
昨年開花に気づいたのは9/6でしたので随分気の早い開花だと思っていたら、例年この時期、オミナエシやキキョウなどと同じ時期に開花し始めるとのこと。葉っぱが紅葉していて夏の写真に見えないですね。昨夜は熱帯夜でしたが、8/8~8/9あたりは夜が大変過ごしやすかったのでスイッチが入ったのでしょうか?。花が散った跡もありましたので、開花は数日前から始まっていたようです。これから点々と比較的長く咲き続けるそうですし、木道の近くで観察可能です。

オミナエシ(タンチョウケージ脇の観察路沿いにて、2012/08/11撮影)
秋の七草のうちの一種、オミナエシが咲きそろってきました。近年、野外で見かける機会が少なくなってきたような気がするのですが、皆様の近場の野山ではいかがでしょう。

サワギキョウ(湿生植物園東の谷上流部にて、2012/08/11撮影)
湿生植物園の生育種の中では沢沼性の強い種。あまり数は多くないですが大変鮮やかで見栄えのする種。昨年もそうだったのですが、どうもうまく撮れない…。木道からやや距離があります。

オオシオカラトンボのペア(湿生植物園西の谷にて、2012/08/11撮影)
この交尾のあと、イノシシが掘り返して出来た浅いたまりに産卵をしていました。オオシオカラトンボの♂は♀が産卵中ずーっと警備にあたります。

オオルリボシヤンマ(平成池にて、2012/08/11撮影)
昨年の初見は9月でしたが、思うところがあって平成池に寄ってみたところバッチリいました。

▼その他、まだ見られるもの

タヌキマメ(タンチョウ棟付近の経路沿いにて、2012/08/02撮影)

オニヤンマ(虫の原っぱにて、2012/07/23撮影)

アブラゼミ(虫の原っぱ付近にて、2012/07/22撮影)

ヒグラシ(湿生植物園にて、2012/07/22撮影)

ニイニイゼミ(2012/07/22撮影)

タカネトンボ♂(センター棟周囲にて、2012/07/19撮影)

キイトトンボのペア(タンチョウ棟付近の経路沿いにて、2012/06/18撮影)
湿生植物園ではキセルアザミやサワヒヨドリも咲き始めましたが、今回はすごく小さな植物や地味な水草を紹介してみました。ウチワヤンマの写真はプライベートでは当たり続きだったのでセンターでも見ることが出来て良かったです。タイワンウチワヤンマを見ると温暖化の話が思い出されますが、今年は園内各所でクマゼミの鳴き声が聞かれているそうです…(2012/08/23)
▼平成24年度 Update ▼
2012/08/23:ムラサキミミカキグサ、ミミカキグサ…
2012/08/16:ミズアオイ、キキョウ…
2012/08/11:サギソウ、ビッチュウフウロ…
2012/08/04:タヌキマメ、フシグロセンノウ…
2012/07/28:コバギボウシ、幼鳥…
2012/07/23:アブラゼミ、ヒグラシ…
2012/07/19:ニイニイゼミ、タカネトンボ…
2012/07/15:チダケサシ、コオニユリ…
2012/07/12:ハッチョウトンボ、カワラナデシコ…
2012/07/08:ユウスゲ…
2012/07/05:オニヤンマ、ハッチョウトンボ…
2012/06/30:ナツツバキ、オオウラギンスジヒョウモン…
2012/06/28:オグラセンノウ、キビタキ…
2012/06/23:エナガ、ミドリヒョウモン、ウラゴマダラシジミ…
2012/06/16:ショウジョウトンボ、ハッチョウトンボ、キツリフネ…
2012/06/11:ササユリ、チョウトンボ…
2012/06/07:ノハナショウブ、ハッチョウトンボ…
2012/06/02:イチモンジチョウ、アカシジミ…
2012/05/27:トキソウ、カワセミ…
2012/05/25:エゴノキ、ヤマボウシ…
2012/05/20:クロアゲハ、ギンヤンマ…
2012/05/13:カワトンボの仲間、クロイトトンボ…
2012/05/11:アナグマ、アオスジアゲハ…
2012/05/06:トラフトンボ、カキツバタ…
2012/04/30:スミレ、キビタキ…
2012/04/27:ノゴマ、ヤマフジ…
2012/04/24:ムラサキシジミ、クマバチ…
2012/04/20:カスミザクラ、サクラソウ…
2012/04/16:ヤマザクラにメジロ、センダイムシクイ…
2012/04/14:ハツカネズミ、コバノミツバツツジ…
2012/04/09:イタチ類、タムシバ…
2012/04/07:ツバメ、センダイムシクイ…
2012/04/02:トラツグミ…
2012/04/01:ムギマキ、シュンラン…
▼平成23年度 Last Update ▼
2012/03/30:コウヤミズキ、ヒサカキ…

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