友の会の活動 2011年度

「笠岡湾干拓地の野鳥観察」

平成24年1月15日(日) 9:30~12:00

冬鳥の越冬地として知られる、笠岡湾干拓地で野鳥観察会を行いました。曇天でしたが、その分寒さは和らぎ、しのぎやすい観察会となりました。
家族連れを含む33名の参加があり、車で移動しながら観察を行いました。干拓地内の耕作地や草地では、たくさんのタゲリやミヤマガラス、上空を飛ぶヒバリ、カラスにモビングされるハイイロチュウヒなどを見ました。ヨシ原ではオオジュリンやセッカなどを見つけることができました。最終目的地とした遊水池では、野鳥観察小屋からたくさんの水鳥を観察しました。ツクシガモ、ハシビロガモ、マガモ、ミコアイサ、キンクロハジロ、カイツブリの集団など、ゆっくりとフィールドスコープの中の野鳥を楽しむことができました。
この冬はどこに行っても、鳥が少ない、という話を聞きます。ここ笠岡湾干拓地でも、例年より随分少ないそうですが、取り合わせでは41種を数えることができました。ただ、期待していたホシムクドリを見ることはできず残念でしたが、野鳥観察に長けた会員さんが多く参加されていたので、お互いに教えあう光景が見られ、和気あいあいとした観察会になりました。

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「きのこ観察会」

平成23年10月16日(日)10:00~15:00

毎年この時期に行われる恒例行事、きのこの観察会が今年も実施されました。
今年は9月に入ってから、夏のきのこが大発生。それが終わると、ぱったりときのこの発生が止まってしまいました。そろそろ秋のきのこが出る頃になっても殆んど発生せず、観察会のほんの少し前くらいから、やっとハタケシメジが少し・・・という状況でした。
前日の雨も上がり散策するには打ってつけの天気となり、午前中55名の参加者は3班に分かれて採集に入りました。果たしてきのこは集まるのかと心配していましたが、大勢の目で探した結果、色々なきのこが集まりました。昼食にはきびの入ったおむすびと、きのこ汁の試食があり、お椀の中のきのこ観察もできました。講師の柴田先生から、採集されたきのこ60種ほどに名前がつけられ、野生きのこの見分け方やきのこを食べる時の注意点などについても学習することができました。

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友の会バス利用観察会「コスモス祭りと里山体験」

平成23年10月2日(日)8:00~17:30

広島県庄原市にある「国営備北丘陵公園」を訪ねました。この日はちょうど<秋まつり>が行われ、終日多くの人でにぎわいました。
この公園は平成7年にオープンし、350haもの広大な敷地を有する全国で17施設ある国営の公園の一つです。この敷地の中央を中国縦貫道が通っており、車窓から垣間見ることができます。
当日はたくさんの催しがあり、参加者は神楽殿で行われる神楽の上演や大芝生広場のフードフェスティバル、ステージイベント、自然散策、花の広場のコスモスコレクションとホルンの演奏、里山屋敷や移築農家の見学、昔の暮らし体験やクラフトなど自由に散策をしながら楽しまれたようです。午後からは希望者と一緒に1時間半程度の自然観察会も行いました。
当日のスタッフは大勢の人出を予想し、迷子の参加者が出ないよう、大芝生広場に緑の友の会旗を立て、いつでも対応できるように控えていましたが、SOSの携帯電話が鳴ることも無く、皆さんニコニコ顔で友の会旗の下に戻ってこられました。

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友の会自主企画「秋のタカの渡り観察会」

平成23年9月23日(秋分の日)9:00~12:00

友の会会員が自ら企画・実施する「秋のタカの渡り観察会」が赤磐市の石蓮寺みんなの森で行われました。
昨年の企画は嵐がやってきて中止となったため、今年はそのリベンジも兼ねて計画されました。当日は台風一過の晴天が広がり、気持ちの良い秋空が広がっていました。企画者の一人である斎木さんのお話によると「台風のため渡りができずに停滞していたタカたちが、天気が回復するのを待って、今日くらいから動きそうだから期待がもてますよ」というお話でした。
石蓮寺の観察場所は、企画者の一人遠藤副会長が事前に草刈をして快適な環境を作ってくださっていました。スタンバイすると間もなく、すぅーっとタカが現れました。「ハチクマです」という声を受けて、あ、もう一羽、あ、まだいる、という声が上がり、上昇気流に乗って舞い上がるタカ柱になっていきました。上昇して一定の高さになると、一羽また一羽と流れていきます。丁度私たちのいた石蓮寺の真上を通過したハチクマを見ることができ、迫力とそのスピードに圧倒されました。
3時間の間に約30羽のハチクマを観察することができました。
下見や草刈などの事前準備、そして当日の解説と、お世話いただいた遠藤副会長と斎木氏にお礼申し上げます。

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夏休みの宿題を応援します!「タンチョウ写生大会とクラフト」

平成23年8月7日(日) 9:00~15:00

夏休みの宿題を友の会が応援しました。
「宿題を済ませながら親子で楽しむことができるのがいい」と、リピーターが少しずつ増えているのはうれしいことです。
今回も小さなお子さんからおじいちゃん、おばあちゃんまで、幅広い年齢層の参加が見られました。
特に、日頃は忙しいお父さんが子供さんと一緒に参加される姿が目立ちます。
午前中はタンチョウのお話を聞いた後、それぞれ写生に適した木陰を選んでタンチョウの写生。
午後は木の葉、枝、実などの自然素材を使ったクラフトに挑戦。子供はもちろんのことですが、案外お父さんが夢中になって楽しんでいる姿が見られました。
最後にスイカの早食い競争では、お父さん、お母さんの声援を受けながら、自分の顔より大きいスイカに挑戦していました。
暑い一日でしたが、親子のふれあいを存分に楽しんでいただけたのではないかと思います。
お疲れ様でした。

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友の会 自主活動「北の吉備路でナツツバキを探してみよう」

平成23年7月16日(土) 10:00~15:00

友の会会員による自主企画の観察会「北の吉備路でナツツバキを探してみよう」が行われました。
ナツツバキは標高約350~400mの沢沿いの木立の中に点在して見られました。厳しい暑さの一日でしたが、木立の中は比較的涼しく、ナツツバキの花を求めて約6キロの行程を歩きました。
岡山県の南限となる本地域で50本以上も花をつけたナツツバキに出会うことができ、一部の場所では次世代をになう幼樹も見つかりました。北の吉備路の豊かな自然の一端を体験できた一日でした。 案内くださった友の会幹事で鬼ノ城山ビジターセンターの脇本氏にお礼申しあげます。

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現地集合観察会  新庄村の癒し空間 「ゆりかごの小径を歩く」

平成23年6月5日(日) 9:30~13:00

友の会の現地集合観察会が新庄村で行われました。
場所はブナの原生林で有名な毛無山、その山麓に開設された森林セラピーロード「ゆりかごの小径」です。
地元の新庄村の方も数名参加され、下は2歳児から上は??歳まで老若男女27名が、せせらぎの音を聞きながらの約2kmのコースを4時間ほどかけてゆっくり歩きました。
ふかふかの腐葉土がたまった小径(所によっては木材のチップを敷いてある。もちろん地元の材)は足に優しく、アップダウンも少なく、マイナスイオンいっぱいの森林内と、それを抜けて広がる草原の両方の動植物を観察することができました。

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観察会・総会・講演会

平成23年4月10日(日) 10:00~15:30

平成23年度友の会総会行事が開催されました。

今年の春は一進一退を繰り返し、やっと本格的な春の到来となりました。
午前中は暖かい日差しの中、咲き始めたコブシやコバノミツバツツジ、また成虫で越冬していた蝶などを観察しながらのわきあいあいとした観察会となりました。
山の中ではリスの食痕がたくさん見つかり、お気に入りの場所で松ぼっくりを食べていることが分かりました。
総会では、県自然環境課からのご出席もいただき、平成22年度の事業報告、決算報告、平成23年度事業計画(案)、予算(案)、また役員改選による新役員が選出され、新たなスタートを切りました。
講演会は、地域情報誌「オセラ」の編集顧問であり、また岡山弁の研究家として知られる青山融氏をお迎えしました。
演題は「岡山弁再発見」!
備中、備前、美作と地域によって微妙に違う方言や、エピソードに笑い転げる場面もあり、改めて「岡山弁」の奥深さを再認識できる楽しい時間となりました。

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