友の会の活動 2010年度

自主活動 「そば打ち体験」

平成23年1月30日(日) 10:00~13:30

野草園で育てたそばを使い、自然保護センターセンター棟の研修室で「そば打ち体験」を行いました。

そばの作柄が、「そば打ち体験」の企画実施を決めるカギになります。
そばの花に昆虫がたくさん寄ってくるため、蜜源として、また景観として植えつけているのですが、副産物として収穫できるソバの実を有効活用したのが「そば打ち体験」です。
今回も定員を超す申し込みをいただき、多くの方に参加していただきました。

活動風景写真

  • 1そば打ち体験1
    まずはじめに、講師の林先生のデモンストレーションから。無駄のない手さばきに見入る参加者。
  • 2そば打ち体験2
    さあ、グループに分かれてそば打ち体験の開始。子供たちは粉の感触を楽しんでいるのかな?
  • 3そば打ち体験3
    そば打ちは、率先してお父さんががんばる姿が多い。まだまだ薄く延ばさないと、と手で厚みを確かめる。
  • 4そば打ち体験4
    こちらの班でも、お父さんががんばっています!均一に細く切るのはなかなかむずかしいなぁ~(手つき、なかなかいいですねー!)
  • 5そば打ち体験5
    人が入れそうなほどの大釜で一気にゆでる。雪花が舞うなか、ゆであがるのを待つ時間も楽しい。このそば湯がまた、いいのです。
  • 6そば打ち体験6
    ある班の出来上がり。天ぷらときざみ葱持参の、天ぷらそば!

現地集合観察会 「阿部池の野鳥」 

平成23年1月16日(日) 9:00~12:00

現地集合観察会が「阿部池」で行われました。

前日から県北は大雪警報。降るしきる雪の中、どうなることかと思いつつ、一路岡山へ。阿部池は、朝の天気がうそのような青空でしたが、水面は結氷!凍った阿部池を見たのは初めてでした。元気なちびっ子一人を含む参加者と、NHKの撮影スタッフも加わって、観察会は行われました。昨年より出会えた鳥は少なかったですが、オオジュリンやユリカモメを近くで見ることができ、30種を確認することができました。

活動風景写真

  • 1観察風景
    観察会はNHKニュースの中で紹介されたようです。ジョウビタキを撮影中のNHKスタッフ。
  • 2ジョウビタキ♂
    ジョウビタキ(雄)が、人懐っこく道案内をしてくれた。
    撮影:渡辺蓮治
  • 3ミサゴ
    青い空を背景に旋回するミサゴ。氷結した水面では、お目当ての魚も氷の下。
    撮影:渡辺蓮治
  • 4オオジュリン
    いつもは姿が見えにくいオオジュリン。氷の上を歩きながら、ツルッと足を滑らす姿など、いつもは見えない場面にも出会えた。
    撮影:渡辺蓮治
  • 5ユリカモメ
    ユリカモメがたくさんやってきて、しばしその姿を堪能。
    撮影:渡辺蓮治
  • 6観察風景
    児島湖締切堤防ではキンクロハジロ、ミコアイサ、オナガガモなど定番の鳥たちも観察できた。

現地集合観察会「高梁自然公園 紅葉ウォーキング」

22年11月7日(日) 10:00~15:00

現地集合観察会が高梁自然公園で行われました。

アカマツの美林が広がる自然公園は、新城池を取り囲むように歩道が伸び、のんびりゆったりと紅葉を愛でながら散策しました。 湿原ではオオミズゴケがこんもりとしたマットになり、ミミカキグサやスイラン、イヌセンブリ、リンドウが咲く中、特にヤマラッキョウの多さは見ごたえがありました。歩道脇ではセンブリが花をつけ、カマツカ、イロハモミジ、タカノツメ、シラキなどの紅葉を楽しみました。

活動風景写真

  • 1高梁自然公園写真1
    紅葉の中を進む。
  • 2高梁自然公園写真2
    見頃を迎えていたヤマラッキョウの花。
  • 3高梁自然公園写真3
    歩道沿いに咲くセンブリ。葉を噛むと、苦いけれど後味はさわやかさを感じる。
  • 4高梁自然公園写真4
    伝説の残る八丈岩。石に刻まれた仏像やお堂などが見られる。
  • 5高梁自然公園写真5
    昼食場所のモミジの紅葉。さあ、午後からもう一巡り。
  • 6高梁自然公園写真6
    トリデ跡、三枚岩、見晴台と新城池の東側を巡って駐車場に帰着。

佐伯タンチョウフェスタ

10月31日(日) 10:00~14:30

秋の恒例行事となった、「第11回佐伯タンチョウフェスタ」が自然保護センターを会場に開催されました。

会場ではタンチョウの放鳥や丸太切り競争、バルーンアートなどが行われ、中土手には地元の方のテントが並んでにぎやかに開催されました。友の会は、センター棟前で新米のお餅を炭火で焼いた「丹頂ぜんざい」と後山の湧き水で入れた「愛の水コーヒー」の店を出しました。また前庭では、竹細工の体験コーナーを行い、子供たちに人気でした。

活動風景写真

  • 1佐伯タンチョウフェスタ写真1
    美味しいと言っていただけた「丹頂ぜんざい」と湧き水で入れた「コーヒー」を飲むお客さんでにぎわう。
  • 2佐伯タンチョウフェスタ写真2
    教えてもらいながら作りあげた竹とんぼ。早速飛ばす子供たちから歓声があがっていた。
  • 3佐伯タンチョウフェスタ写真3
    中土手には地元から出店のテントが並んだ。
    撮影:上西庸雄
  • 4佐伯タンチョウフェスタ写真4
    タンチョウの放鳥
    撮影:遠藤隆夫

きのこ観察会

10月24日(日) 10:00~15:00

毎年恒例となったきのこ観察会が、きのこアドバイザーの柴田靖先生を講師にお招きして開催されました。

午前中にきのこを採集し、午後はそのきのこの見分け方や、きのこを楽しむための基礎知識を学びました。今年は高めの気温と乾燥が続き、きのこの発生は例年に比べ随分遅れていましたが、新聞紙上では、きのこによる中毒の発生や、毒きのこが間違えて売られた記事など、有毒きのこに関する記事が立て続けに報道されていました。そのような間違いを起さないよう、しっかり学んでいただくことがこの観察会の目的とするところです。

初めて参加された方は、よく似た有毒と食用きのこの見分けにはちょっと戸惑われたようですが、特徴を覚えるしかない、ということも理解していただけたようです。

活動風景写真

  • 1きのこ観察会写真1
    小雨の中、センター内できのこの採集をする参加者。
  • 2きのこ観察会写真2
    採集したきのこは、紙に包んで他のものと混ざらないようにして持ち帰る。
  • 3きのこ観察会写真3
    お昼のきのこ汁に並ぶ参加者。中身はアミタケ、ハツタケ、ハタケシメジ、ヤマドリタケモドキなどなど…
  • 4きのこ観察会写真4
    きのこ汁で最も好まれるアミタケ。ズイタケの地方名のほうで馴染みの人も多い。
  • 5きのこ観察会写真5
    同定会風景。皆で集めればこんなに!一度には覚えられません。繰り返し見て覚えましょう。
  • 6きのこ観察会写真6
    最後に講師の柴田先生から、きのこを楽しむための基礎知識を学びました。

自主活動 「秋の植物観察会」

9月4日(土) 9:00~15:00

9月になっても猛暑が続くなか、友の会幹事の脇本さんの案内で、高梁市玉川町で秋の植物を観察する自主活動が行なわれました。舗装された道を歩きながら動植物を観察しましたが、山肌はとても急峻で、ジグザグに高度を上げていきました。

車にも人にも出会うことなく、安全にのんびりと、しかも目的の花を全部観察することができました。日照りが続くなか、必死に乾燥に耐え、がんばっている植物の様子が印象的でした。

活動風景写真

  • 1秋の植物観察会写真1
    猛暑日でしたが、日差しは樹木にさえぎられて暑いながらもゆっくり散策することができた。
  • 2秋の植物観察会写真2
    まず最初に出迎えてくれた、スズムシバナ。涼やかな色で、しばし足を止めて撮影会。
  • 3秋の植物観察会写真3
    今回の目的の一つ、アオイカズラの花。岡山県では「絶滅危惧Ⅱ類」にランクされなり、生育地は限られる。
  • 4秋の植物観察会写真4
    今回の目的の一つ、オオヒナノウスツボ。ヒナノウスツボよりずっと少なく、滅多に出会えない。
  • 5秋の植物観察会写真5
    アゲハモドキ。アゲハに似て、ガだそう。
  • 6秋の植物観察会写真6
    こちらも今日の目的の一つカワミドリ。ここでは背丈が2m程も伸びていた。葉を揉むとさわやかな匂いがあった。
  • 7秋の植物観察会写真7
    みっけ(→拡大)
  • 8秋の植物観察会写真8
    ルミンヤンマ(♀)
  • 8秋の植物観察会写真9
    まだ若いサルナシの実。切り口はキーウイそっくり。

タンチョウ写生大会とクラフト

8月1日(日) 9:00~15:00

夏休みも中盤に入り、宿題を抱えた子供たちを対象に、友の会が宿題をお手伝いする「タンチョウ写生大会とクラフト」を開催しました。

小さい子供さんを伴った家族の参加が年々増え、お父さんが家族サービスにと参加される姿も増えました。午前中はタンチョウのお話を聞いた後、写生。午後からは木の実や葉っぱなどの自然素材を使ったクラフトを楽しみました。

最後にスイカの早食い競争で盛り上がり、親子のふれあいにも活用していただけたようです。

活動風景写真

  • 1タンチョウ写生大会とクラフト写真1
    タンチョウの頭はなぜ赤い?などタンチョウについて説明を聞く子供たち。
  • 2タンチョウ写生大会とクラフト写真2
    木陰を選んで、思い思いの場所で写生。親子合作?
  • 3タンチョウ写生大会とクラフト写真3
    こちらでも熱心に取り組んでいた。
  • 4タンチョウ写生大会とクラフト写真4
    午後のクラフト。何を作ろうかなー?どれもつくってみたいなー。
  • 5タンチョウ写生大会とクラフト写真5
    お父さん、今日は一日子供さんと一緒に過して家族サービスができましたね~。
  • 6タンチョウ写生大会とクラフト写真6
    スイカの早食い競争スタート。さあ、だれが一番かな?宿題が一つ片付いた子供たちは満足げ。いえいえ、お母さんがホッとしてる?

バス利用1泊2日研修会「トンボ自然公園とホエールウオッチング」

7月18日(日)~19日(祝)

高知県四万十市を訪れて「トンボ自然公園」を散策し、翌日には「ホエールウオッチング」で、黒潮の海に出る観察会が1泊2日で開催されました。

観察会前日から梅雨があがり、天気にも恵まれて貴重な体験ができました。日本最後の清流といわれる四万十川に程近い場所にある「トンボ自然公園」は、谷あいの休耕田に整備された世界初のトンボの保護区なのだそうです。「あきついお」という展示館があり、「あきつ」はトンボの古い呼び名、「いお」は魚だそうで、世界中のトンボの標本1000種と、汽水・淡水の生きた魚300種を見ることができました。

翌日の19日には、3隻の船に分乗して入野漁港を出航し、土佐湾に棲みついたニタリクジラやイルカの群れに出会うことができました。

瀬戸内海では体験できない、黒潮の海の雄大さを体感した観察会でした。

活動風景写真

  • 1トンボ自然公園とホエールウオッチング写真1
    「あきついお四万十川学遊館」外館
  • 2トンボ自然公園とホエールウオッチング写真2
    写真中央の人が杉村光俊理事長。
  • 3トンボ自然公園とホエールウオッチング写真3
    保護区内の散策。いたるところにトンボの姿がある。
  • 4トンボ自然公園とホエールウオッチング写真4
    コフキヒメイトトンボの雄(岡山県ではみられない)
  • 5トンボ自然公園とホエールウオッチング写真5
    ベニイトトンボの雄(岡山県ではみられない)
  • 6トンボ自然公園とホエールウオッチング写真6
    学遊館の前で記念写真。
  • 7トンボ自然公園とホエールウオッチング写真7
    船がマイルカの群れを捉えた。
  • 8トンボ自然公園とホエールウオッチング写真8
    マイルカの群れを目指して集まってきた、他の船。
  • 9トンボ自然公園とホエールウオッチング写真9
    何度も群れを見ることができたマイルカ
  • 10トンボ自然公園とホエールウオッチング写真10
    親子?でしょうか
    撮影:遠藤隆夫
  • 11トンボ自然公園とホエールウオッチング写真11
    やっと現れたニタリクジラの潮吹き。潮を吹いた時に居場所を見つけるのだそうです。
    撮影:遠藤隆夫
  • 12トンボ自然公園とホエールウオッチング写真12
    土佐湾を回遊するニタリクジラは最大で12mほどになるそうです。
    撮影:遠藤隆夫

総会行事

4月11日(日) 10:00~15:30

平成22年度友の会総会行事が開催されました。

  • 観察会 10:00~12:00
  • 総 会 13:00~13:40
  • 講演会 14:50~15:30

午前中はタンポポ調査の説明と観察会が予定されていましたが、生憎本格的な雨となってしまいました。予定を変更し、室内で昨年の予備調査の結果や、調査の方法、パソコンを使った緯度経度の調べ方などを行いました。また顕微鏡を覗いてカンサイタンポポ、セイヨウタンポポ、シロバナタンポポの花粉観察も行いました。

総会では、県自然環境課からのご出席もいただき、平成21年度の事業報告、決算報告、平成22年度事業計画(案)、予算(案)について審議され、原案通り承認されました。

講演会は「お天気のつかみ方~雲について~」 と題して、気象予報士の柏原拓史先生から実験やクイズを交えた楽しい講演がありました。雲を作る実験や、雲を見て天気を予測する観天望気の話、実際使われている雨量計を使った雨量の実験などなど…子供も大人も楽しめるお天気のお話は、参加者の質問もたくさんあって盛り上がりました。

活動風景写真

  • 1総会行事写真1
    講演会「お天気のつかみ方~雲について~
    気象予報士 柏原拓史先生のご講演
  • 2総会行事写真2
    炭酸飲料のペットボトルで雲をつくる実験。エタノールをすこし入れて、ボトルに圧力をかけ、高気圧状態をつくる…
  • 3総会行事写真3
    一気に詮を抜くと、低気圧状態になりあっという間にボトルの中は真っ白に…ボトル内の空気が冷えて雲となった。また圧力をかけると雲はすうっと消える。雲の発生メカニズムに納得。
  • 4総会行事写真4
    雨量計を使って降水量1mmを体験。雨量計の中はこうなっていたんだ、と興味津々。その他雲の形と高度の関係、雲を見て天気を予想する観天望気など、知って得する話題が満載でした。