里山の自然にふれてみよう。岡山県自然保護センター

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こけのトップページへ>絶滅危惧種のコケ

センター内で観察できる絶滅危惧種のコケを紹介します。

コウライイチイゴケ (ハイゴケ科) Taxiphyllum alternans (蘚類)
岡山県版RDB:準絶滅危惧  環境省:準絶滅危惧
河畔や湿地などの湿土上に生育する。
虫のはらっぱの水路脇など、雨が降れば
すぐに水をかぶるような草の間などに群落をつくる。
岡山県では3大河川でも確認されている。
キャラハゴケ属の中では大型のコケである。
葉は黄緑色から褐色がかるものまであり、
葉にはつやがあり、枝先を除いてあまり重ならず、
やや扁平になる。


オオミズゴケ (ミズゴケ科) Sphagnum palustre (蘚類)
岡山県版RDB:準絶滅危惧   環境省:準絶滅危惧
湿原の木道の下やイヌツゲなどの根元にこんもりと盛り上がった群落がみられる。
ミズゴケ類の中では大型で、乾くと白緑色となる。
日当たりのよい場所のものは黄褐色〜赤褐色になる。
オオミズゴケのさく。
岡山市藤ヶ鳴湿原で6月末に撮影。
さくはめったにできず、すぐにはじけて消失する。

 
イチョウウキゴケ (ウキゴケ科)  Ricciocarpos natans  (苔類)
岡山県版RDB:準絶滅危惧 環境省:準絶滅危惧
湿原のたまりや虫の原っぱの池で水面に浮いている
のが観察できる。
しかし、必ず毎年見られるとは限らない。
植物体はイチョウの葉のように二股状に分岐する。
半円形以上になると2つに割れて2個体になる。
水が干上がると土上でも生育できる。