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サギソウが咲き始めました

2019.07.29

サギソウが咲き始めました

サギソウが湿生植物園で咲き始めました。
本日のお昼、西の谷の木道から離れた目立たない所に6花確認しました。
中に、しおれた花もあり、数日前から開花していた可能性があります。

サギソウは、小さな植物しか生えることができない貧栄養な湿原に生える植物です。
センターの湿原は、自然の遷移(時間の経過により草原が森になるといった現象)により、大型の植物が繁茂してきていたため、昨年度からその駆除作業を本格的に始めました。

この作業、有識者の助言や、センターボランティアさん達の人的助力により推進し、昨年度のトキソウ、サギソウの開花やハッチョウトンボの発生状況について、既に成果が見え始めていました。

トキソウは、昨年度の1,500花に対し、今年度は約10,000花。
ハッチョウトンボは、昨年度の55個体に対し、今年度は約150個体と明確な成果が現れてきています。

サギソウの昨年度の開花数は1,300花でしたが、今年はどんな咲きっぷりを見せてくれるでしょう。
見頃はお盆から8/20頃ではないかと思います。

是非、良いタイミングでお立ち寄りください。

湿原の再生作業

サギソウが咲き始めました

湿原の主役となる植物たちは、高さ10センチに満たないミミカキグサの仲間やモウセンゴケ等の他、サギソウも花茎が高く伸びたとしてせいぜい20センチほど。花がない時は5センチに満たない葉っぱだけの植物体です。

見てのとおり、高さ1メートルを超え、株の直径が30センチにもおよぶような大型の植物(カモノハシ等)が生えるようになると、そこはもう湿原でもなんでもありません。

なかなか大変な作業ですが、7/7に湿原の草取りと称して、このような大型植物の駆除作業を行いました。

写真は、ボランティアの中でも特別屈強な方たちによる作業を終えたところ。

この方たちの尽力が、今後10年程度の湿原の安寧に大きな大きな影響を与えるにちがいありません。

10/6、10/17にも実施しますので、体力自慢の方、是非ご協力ください!