岡山県自然保護センターのトンボ類一覧 | |||
アオイトトンボ科(3種) | |||
ホソミオツネントンボ♂(越冬型) |
ホソミオツネントンボ♂ |
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アオイトトンボ♂成熟 ※♂成熟個体の複眼は青い。胸部・尾部先端付近が粉白。粉白化は♀も同様の傾向がある。近年センターでの確認頻度は低い |
アオイトトンボ♂成熟 ※♂成熟個体の胸部・尾部先端付近が粉白。粉白化は♀も同様の傾向がある |
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オオアオイトトンボ♂成熟 ※♂成熟個体の複眼は緑色~青緑色。粉白は生じない |
オオアオイトトンボ♀成熟 ※♀成熟個体の複眼は緑色 |
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カワトンボ科(2種) | |||
カワトンボの仲間♂成熟(橙色翅型) カワトンボの仲間♂成熟(無色翅型) |
カワトンボの仲間♀(無色翅型) ※ニホンカワトンボとアサヒナカワトンボは分布域が重なっており、区別が難しい。センターで見られる種は後者と考えられるが、ここではカワトンボの仲間としておく |
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ハグロトンボ♂成熟 ※翅には類似種のアオハダトンボのような青藍色の光沢がない |
ハグロトンボ♀成熟 ※翅には類似種のアオハダトンボのような偽縁紋がない |
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モノサシトンボ科(1種) | |||
モノサシトンボ ♂ ※全長4~5センチ。腹部に定規のような環状紋がある。足の脛(スネ)の部分は白く、少し広がる |
モノサシトンボ♀ ※腹部に定規のような環状紋がある。足の脛の部分は白くならない |
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イトトンボ科(7種) | |||
キイトトンボ♂ |
キイトトンボ ♀ ※♀の腹部は黄色~緑色まで変異がある |
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クロイトトンボ ♂成熟 ♂腹部第7、8、9、10節の模様 ※腹部第8節の2山模様が特徴 ♂後頭部・眼後紋 ※眼後紋は小さいが顕著。後頭条はない |
クロイトトンボ ♀成熟 クロイトトンボ♀成熟(♂型) |
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クロイトトンボ♂未成熟 |
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セスジイトトンボ♂成熟 セスジイトトンボ♂成熟(?) ※腹部第8節2山模様がオオイトトンボに似た型 ♂後頭部・眼後紋 ※眼後紋は三角様。後頭条はある。胸部の肩黒条中に淡色線の模様が入る |
セスジイトトンボ ♀成熟 セスジイトトンボ♀成熟 ※配色がムスジイトトンボに似た型 ♀後頭部・眼後紋 ※眼後紋は三角様。後頭状はある。胸部の肩黒条中に淡色線の模様が入る |
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オオイトトンボ ♂成熟 ♂腹部第7、8、9、10節の模様 ※腹部第8節2山模様・第10節X字模様が特徴 成熟♂後頭部・眼後紋 ※眼後紋は大きい。後頭条は明らか |
オオイトトンボ ♀成熟(♂型) オオイトトンボ♀成熟 |
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ホソミイトトンボ♂(越冬型) |
ホソミイトトンボ♀未成熟(越冬型) |
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アオモンイトトンボ♂成熟 ♂後頭部・眼後紋 ※眼後紋は丸く小さいが明瞭。 後頭条はない ♂腹部第7、8、9、10節の模様 ※水色の淡色部は第8節にある |
アオモンイトトンボ♀成熟 ※成熟♀には配色が♂タイプのものもある アオモンイトトンボ♀未成熟 ※2017/08/06:お客さん(てぃさん)による成熟♂の写真撮影による記録があったた。場所は水生植物園から見た上池水面のヒシの葉上。 |
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アジアイトトンボ♂成熟 ♂後頭部・眼後紋 ※眼後紋は小さいが明瞭。後頭条はないが、淡色の縁取りがある ♂腹部第7、8、9、10節の模様 ※水色の淡色部は第9節にある |
アジアイトトンボ♀未成熟 ♀後頭部・眼後紋( 左:未成熟・右:成熟) アジアイトトンボ♀成熟 |
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ヤンマ科(9種) ※ヤンマ類は木や枝にぶら下がるように止まる |
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サラサヤンマ♂(飛翔) |
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コシボソヤンマ♂(木止まり) コシボソヤンマ♀(木止まり) ※生息の記録はあるが、成虫が目撃される機会はほぼない |
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カトリヤンマ♂(木止まり) |
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マルタンヤンマ♂(木止まり) マルタンヤンマ♀(木止まり) ※生息しているが、成虫♂が目撃される機会はほぼない。成虫♀の産卵行動は希に目撃される |
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ヤブヤンマ♂(木止まり) ヤブヤンマ♀(木止まり) ※生息しているが、成虫♂が目撃される機会はほぼない。成虫♀は建物に入ってくるものの確認があるが、野外での目撃の機会はほぼない |
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オオルリボシヤンマ♂(飛翔) |
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ルリボシヤンマ♂(飛翔) ※記録はあるが、近年の確認はなく、生息はしていないと考えられる |
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ギンヤンマ♂(飛翔) |
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クロスジギンヤンマ♂(飛翔) |
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サナエトンボ科(10種) ※サナエトンボ類は枝や草、地面等にさばるように止まる。 |
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ウチワヤンマ♂(止まり) ウチワヤンマ♀(止まり) ※尾部の左右に張り出した翼の中には淡色の斑が入る |
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タイワンウチワヤンマ♂(止まり) ※尾部の左右に張り出した翼は狭く淡色の斑は無い |
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コオニヤンマ♂(止まり) コオニヤンマ♀(止まり) |
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オナガサナエ♂(止まり) ※記録はあるが、近年の確認はなく、生息はしていないと思われる |
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アオサナエ♂(止まり) ※記録はあるが、近年の確認はなく、生息はしていないと思われる |
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オジロサナエ ※1997/6/23:幼虫確認、2016/6/30:成虫確認、いずれも虫の原っぱ |
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タベサナエ♂(止まり) |
タベサナエ♀(止まり) |
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オグマサナエ♂(止まり) |
オグマサナエ♀(止まり) |
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フタスジサナエ♂(止まり) |
フタスジサナエ♀(止まり) |
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ヤマサナエ♂(止まり) ヤマサナエ♀(止まり) |
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オニヤンマ科(1種) | |||
オニヤンマ♂(木止まり) オニヤンマ♀(産卵) |
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エゾトンボ科(4種) | |||
トラフトンボ♀(木止まり) |
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タカネトンボ♂(木止まり) ※尾部先端上部付属器の下面は段差状となっている(付け根が細く、途中で太くなっている) タカネトンボ♀(木止まり) ※尾部の下側に突き出る産卵弁は先が尖らず小さい |
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エゾトンボ♂(飛翔) ※副性器の突起後ろ側が黄色。尾部先端上部付属器は3種の中で最もほっそりしている エゾトンボ未成熟(左:♂、右:♀) ※特に後翅の幅が広い。未成熟♂には胸部・腹部に黄斑があるが、成熟すると消える。 未成熟♀の黄斑は成熟しても残る ※エゾトンボは報告時(1988)にはオオエゾトンボで記載されているが、現在はエゾトンボと区別されていない。ここではエゾトンボとして掲載 |
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ハネビロエゾトンボ♂(飛翔) ※副性器の突起後ろ側は黒色。尾部先端上部付属器は3種の中で最も太い ハネビロエゾトンボ♀(木止まり) ※尾部の下側に突き出る産卵弁は3種のうち最も鋭く長い。 |
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ヤマトンボ科(2種) | |||
オオヤマトンボ♂(飛翔) オオヤマトンボ♀未成熟(木止まり) |
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コヤマトンボ♂(木止まり) ※記録はあるが、近年の確認はなく、生息はしていないと思われる |
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トンボ科(23種) | |||
チョウトンボ♂ ※前翅先端透明・斑紋あり、後翅先端透明斑あり チョウトンボ♂ ※前翅先端透明・斑紋あり、後翅先端透明斑なし チョウトンボ♂ ※角度により異なる色合い |
チョウトンボ♀ ※前翅・後翅ともに先端透明、色は♂タイプ チョウトンボ♀ ※前翅・後翅ともに先端透明、色は♂タイプ チョウトンボ♀ ※前翅・後翅ともに先端透明、色は黒色に金緑色の光沢 |
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ナツアカネ♂成熟 ※コノシメトンボ同様、アカネ属の中で最も深紅に染まる。前後翅先端の斑状模様はなく、胸部側面の模様も異なる。 ナツアカネ未♂成熟 |
ナツアカネ♀成熟 ナツアカネ♀胸部側面 |
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ナニワトンボ♂ ※♂♀ともに眉斑あり。また♂♀ともに前後翅に斑模様や着色はない。成熟♂は全身青灰色 |
ナニワトンボ♀ ナニワトンボ♀胸部側面 |
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※♀は黄色から、成熟するにつれ粉白化。胸部側面には明瞭な黒条が3本 | |||
リスアカネ♂成熟 ※前後翅先端に黒褐色斑が入る リスアカネ♂(やや若い) |
リスアカネ♀ ※前後翅先端に黒褐色斑が入る リスアカネ♀胸部側面 ※ノシメトンボに似るが、一般に中央の黒条は上まで届かないか、届いても上部で細くなる |
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ノシメトンボ♂成熟 ※♂は成熟してもあまり赤くはならない。未成熟の♂の配色は♀タイプ ノシメトンボ♂成熟 ※眉斑は♂♀ともあったりなかったり |
ノシメトンボ連結産卵 ※♂♀ともに前後翅先端に黒褐色斑が入る ノシメトンボ♀胸部側面 ※リスアカネに似るが、中央の黒条は太いままで上まで届く |
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アキアカネ♂成熟 アキアカネ♂未成熟 アキアカネ♂胸部側面 ※胸部中央の黒条の先端は尖る。記録はあるが、近年の確認はない |
アキアカネ♀成熟 アキアカネ♀未成熟 アキアカネ連結産卵 ※記録はあるが、近年の確認はない |
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タイリクアカネ♂ ※:2011/09/24:職員の目撃による確認(催し広場)。2012/09/26:職員の目撃による確認(大池湖岸)。未報告 |
タイリクアカネ♀ |
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コノシメトンボ♂成熟 ※アカネ属の中ではナツアカネ同様、成熟し最も深紅に染まる。胸部の模様や前後翅先端に黒褐色斑が入る点が異なる。眉斑はない コノシメトンボ♂頭部・胸部 ※胸部中央の黒条は分岐し、後方の黒条と融合 |
コノシメトンボ♀成熟 ※前後翅先端に黒褐色斑が入る。眉斑がある コノシメトンボ♀胸部側面 ※胸部中央の黒条は分岐し、後方の黒条と融合 |
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ヒメアカネ♂成熟 ※♂♀ともに前後翅に斑模様や着色はない。顔は白い。♂は成熟がすすむと胸部は褐色になる ヒメアカネ♂ ※♂は若いうちは胸部は黄色。尾部の上付属器は反り返らない ヒメアカネ♂未成熟 ※♂未成熟の配色は♀タイプ |
ヒメアカネ成熟♀ ※♂♀ともに前後翅に斑模様や着色はない。顔は黄白色で小さい眉斑がある場合がある ヒメアカネ♀ ※産卵弁が突出(マユタテアカネは突き出ない) ヒメアカネ♀胸部側面 ※模様はマユタテアカネとほとんど同じ |
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マユタテアカネ♂成熟 ※♂♀ともに眉斑がある。前後翅ともに斑模様や着色はない マユタテアカネ♂成熟 ※♂の尾部の上付属器は反り返る(ヒメアカネは反り返らない) マユタテアカネ♂未成熟 ※♂未成熟の配色は♀タイプ |
マユタテアカネ♀成熟 ※♀は前後翅ともに、先端に黒褐色斑があるものと、斑模様や着色がないものとがある マユタテアカネ♀成熟 ※産卵弁が突き出ない(ヒメアカネは突き出る) マユタテアカネ♀ ※模様はヒメアカネとほとんど同じ |
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ミヤマアカネ♂成熟 ※前後翅に帯条斑が入る。縁紋は未成熟で白く、成熟して赤くなる。記録はあるが、近年の確認はない |
ミヤマアカネ♀成熟 ※前後翅に帯条斑が入る。縁紋は白い。記録はあるが、近年の確認はない |
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ネキトンボ♂ ※胸部側面は太い黒条が2本。成熟すると全体的に赤く染まる。前後翅付け根は橙色 |
ネキトンボ♀ ※全体的に黄色。成熟すると腹部背面が赤化。胸部側面の黒条・翅の模様は♂に同じ |
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キトンボ♂ ※翅も含め全体的に橙色。成熟すると腹部背面がやや赤化 |
キトンボ♀ ※翅も含め全体的に橙色。成熟すると腹部下面がやや白化。尾部先端の形状が♂と異なる |
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コシアキトンボ♂ ※腹部の黄斑は成熟すると白化。前後翅先端に小さな黒褐色斑が入る |
コシアキトンボ♀ ※腹部の黄斑は成熟すると白化。節に黒い模様が入り、オオシオカラトンボ♀に似る。前後翅先端に黒褐色斑が入る |
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コフキトンボ♂成熟 コフキトンボ♂未成熟 ※1998の報告(1997/08/01の目撃)記録があるのみ |
コフキトンボ♀成熟 |
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♂の顔 |
♀の顔 |
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ハッチョウトンボ♂成熟 成熟♂は深紅に染まる。全長は約2センチで国内最小のトンボ ハッチョウトンボ♂未成熟 |
ハッチョウトンボ♀成熟 ハッチョウトンボ♀未成熟 |
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ショウジョウトンボ♂成熟 ※成熟♂は深紅に染まる。全長は4~5センチでハッチョウトンボの倍ある ショウジョウトンボ♂未成熟 ※未成熟♂の配色は♀タイプ。ウスバキトンボと迷ったら翅付け根の橙色斑を確認 |
ショウジョウトンボ♀成熟 ショウジョウトンボ♀未成熟 ※ウスバキトンボと迷ったら翅付け根の橙色斑を確認 |
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ウスバキトンボ♂(飛翔) ※ショウジョウトンボと迷ったら腹部上面の黒い模様を確認 |
ウスバキトンボ♀(止まり) ※ショウジョウトンボと迷ったら腹部上面の黒い模様を確認 |
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ハラビロトンボ♂成熟 ※♂♀ともに額部に青藍色の金属光沢あり ハラビロトンボ♂未成熟 |
ハラビロトンボ♀ ※♂♀ともに額部に青藍色の金属光沢あり |
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ハラビロトンボ♂未成熟 ※未成熟♂の配色は♀タイプ |
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シオカラトンボ♂成熟 ※シオヤトンボに比べスリムで尾の先が黒化 シオカラトンボ♂未成熟 ※未成熟♂の配色は♀タイプ |
シオカラトンボ成熟♀ シオカラトンボ♀未成熟 |
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シオヤトンボ♂(止まり) |
シオヤトンボ♀(産卵) |
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オオシオカラトンボ♂(止まり) ※後根付け根の黒斑が特徴的 |
オオシオカラトンボ♀(産卵) ※後根付け根の黒斑が特徴的 |
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ヨツボシトンボ♂ ※ヨツボシトンボは雌雄の区別がほとんどつかない |
ヨツボシトンボ♀(打水産卵) |
[注]全ての種がいつの時季でも見られるというわけではありません。また年によって全く見ることができない種もあります。過去に記録のあった種と、写真や情報が得られている種を加えて一覧にまとめていますので、近年では全く見られない種も含まれています。個々のページについては随時作成する予定です。
[参考文献]
・岡山県自然保護センター研究報告別巻1号(1996年3月発行)岡山県自然保護センターのトンボ類
・岡山県自然保護センター研究報告第6号(1998年12月発行)岡山県自然保護センタートンボ目 目録への追加
・岡山県野生生物目録2009(2009年3月発行)昆虫類(岡山県のホームページ内に直リンク)
・2017/08/10:トンボ類のトップページを更新した。過去に記録のある種、写真や情報のある種を一覧にまとめた。写真やコメントは類似種との識別ポイントや特記事項とした。スペースの都合上、ほとんどの写真は、全身が横を向くよう回転させてあり、実際の撮影状況とは異なる。掲載種は62種。近年観察例のない8種も含め、そのまま掲載した。なお1996報告のモートンイトトンボは掲載しない。紙面上の報告のないアオモンイトトンボ、タイリクアカネについては赤字で特記した。1998報告のオオエゾトンボはエゾトンボとして記載し、理由を特記した。近年確認例のないルリボシヤンマ、オナガサナエ、アオサナエ、コヤマトンボ、アキアカネ、ミヤマアカネ(いずれも1996報告)については、通常センターで観察出来る可能性が低いと思われ、背景を[灰色]とした。タイリクアカネ、コフキトンボについては一時的な飛来確認と思われ、これらについても通常センターで観察出来る可能性は低く、背景を[灰色]とした。その他の背景色については[科名:黄緑色]、[♂:水色][♀:桃色][♂♀同時表示:肌色]とした。