▼2012/05/06アップ▼トラフトンボの産卵、トラフシジミ、サワオグルマ、オナガアゲハ、ニホンアカガエル、カキツバタ、ハルゼミ、アオバセセリ、アジアイトトンボ、フタスジサナエ、ヒメハギ、カメノコテントウ、キバネツノトンボ、コウホネ、シオヤトンボの産卵、カワラヒワを追加更新しました。NEW ▼2012/04/30アップ▼ウグイス、エナガ、ミヤマセセリ、キビタキ、クロマルハナバチ、アオダイショウ、ヒメウラナミジャノメ、クロコノマチョウ、サトキマダラヒカゲ、カワトンボの仲間… ▼2012/04/24アップ▼ムラサキシジミ、ベニシジミ、クマバチ、オグマサナエ、ヨツボシトンボ、クサガメ、バン、ホソミオツネントンボ、ホソミイトトンボ、ハンミョウ… ▼他、ヒヨドリ、メジロ、センダイムシクイ、カワセミ、ツバメ、アカタテハ、コゲラ、ルリタテハ…なども見られます。 |
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トラフトンボ(虫の原っぱ、2012/05/05撮影) トラフトンボはずーっと飛び回っている印象の強い種。交尾状態のタンデム飛行も結構速い!そうこうしながら産卵場所を探しているのでしょうか。解除されると、小枝や抽水植物の茎にとまり、卵をひねり出します(勝手な表現です)。辛子明太子みたい…。この卵が十分な量に達すると、すーっとお気に入りの場所に降り、一回の打水で産卵行動はおしまいです。この個体の場合、カメラのオートフォーカスをマニュアルに切り替えた時に打水は既に終わっていました。虫の原っぱにおられたお客さんにしっかり教えていただきながらの順調な観察でしたが、最終試験では白紙答案となりました。 トラフトンボ(水生植物園、2012/05/05撮影) 水生植物園では、別のお客さんがおられ、改めてご指導いただきながら順調に観察がすすみました。今回は安全策を整えてからと思い、ズームはちょい広角に、ピントはなるべく水面辺りに集中しながらあわせることに。この写真は打水直後ぐらいのようで、このままの体勢で十数センチ向こうに移動し(その写真はピンボケ)、そのまま(ファイダーの外まで)飛び立っていきました。産卵は右前方にあるヒシになすりつけるような感じで行われたのだと思います。トラフトンボも含め、皆様お疲れ様でした。 トラフシジミ(湿生植物園、2012/05/05撮影) 幼虫の食草はマメ科植物等等、多岐にわたるので、もうちょっといてくれてもいいと思うのですが…。この個体は春型といって羽の裏側の模様が白と茶色のコントラストがはっきりしています。一方、夏型は茶系の単調な色調になります。表面はご多分にもれず金属光沢のあるブルー系で美しいようです(見れませんでした…)。 サワオグルマ(虫の原っぱ、2012/05/05撮影) サワオグルマが、湿生植物園、野草園、虫の原っぱなどので見頃を迎えています。中旬まで見頃が続くと思います。 オナガアゲハ(上池堰堤、2012/05/05撮影) ワンショットのみですぐ見失ってしまいました。幼虫の食草はミカン科の樹木ということで、昆虫の森には特別それらが豊富のようで、そっちが出所でしょうか。 ニホンアカガエル(虫の原っぱ、2012/05/05撮影) 自然保護センター2年目にしてやっと撮らせてもらいました。似た種類にタゴガエルやヤマアカガエルがいて見分け方が難しいのですが、センターにいるのはこのニホンアカガエルとのことで、迷わなくて助かります。 カキツバタ(水生植物園にて、2012/05/05撮影) 水生植物園でカキツバタが少しづつ咲き始めました。見頃は中旬あたりになるでしょうか。 ハルゼミ(湿生植物園にて、2012/05/05撮影) エントランス広場付近が特に騒々しく、園内各所のマツ林で騒々しく鳴いています。が、相変わらず見つけにくい。今年は思い立った当日に撮影できたので幸運でした。アカマツ林の指標種で、マツゼミとも呼ばれますが、昨今の松枯れにより、行く末が心配されます。 アオバセセリ(湿生植物園、水生植物園など、2012/05/05撮影) 派手な蝶がいると思って撮影したところ、セセリチョウの仲間のよう。ヒメジョオンや満開のアキグミで吸蜜していました。セセリチョウの仲間は茶色を基調とした地味な配色のものが多く、何種類か写真も貯まっているのですが、どれもそのまま定期預金になってしまいそうです。ところがこのアオバセセリは青・緑系の光沢のある羽が美しい。飛んでいる時の様子では表面はもっとキレイな雰囲気でした。幼虫の食草はアワブキだとか。随分狭い嗜好性ですが、どこかにあるのでしょうか。 アジアイトトンボ?(虫の原っぱ、2012/05/05撮影) ホソミイトトンボの交尾行動や産卵行動を探していると、淡い色合いの個体が一頭。アジアイトトンボ♀の成熟個体のように見えます。 フタスジサナエ♀のホバリング(虫の原っぱ、2012/05/01撮影) ♂が少し黄緑色っぽく、お腹がスリムなのに対し、♀はどっしりとしていて黄色味が強い。産卵場所に狙いを定めるホバリングではとのことでしたが、実際見ることは出来ませんでした。 ヒメハギ(エントランス広場付近にて、2012/05/01撮影) 様々なスケールの生き物を同じように掲載するとピンとこないですが、大変小さな花です。羽の生えた昆虫のように見えなくもない凝った造形だと思いませんか。ハギとついていますが、花が少しマメ科植物のものと似ているでしょうか?近縁には更に小さなヒナノカンザシという植物があり、ヒメとか、ヒナとか小さなサイズのグループです。サイズ的に落ち葉一枚落ちてきても死活問題でしょうから、そのような心配の無い日当たりの良いところで見られます。 カメノコテントウ(虫の原っぱ、昆虫の森など、2012/05/01撮影) よく知られているナナホシテントウなどと比べると倍ぐらいのサイズ。白斑は眼ではなく、模様のようですね。ハムシの仲間の幼虫を食べるそうです。 キバネツノトンボ(2012/05/01撮影) また奇っ怪な風貌の生き物です。トンボの名は羽がその類に似ているからなのでしょう。でも分類群は異なっています。蟻地獄(ウスバカゲロウ)なんかと近縁なのでしょうか。天気の良い日の午前中に見かけたのですが、ずーっと飛び回っていました。おそらく採餌行動なのでしょうね。自分より随分大きいクマバチやシオヤトンボにも体当たりしていましたが…、縄張りの主張のつもりなのでしょうか。いっこうに飛ぶのを止める様子がないので、時間を空けて再び訪れると、ちょうど休憩時間のようでした。 コウホネ(湿生植物園にて、2012/05/01撮影) コウホネが咲き始めました。 シオヤトンボ交尾(虫の原っぱ、2012/05/01撮影) 普通、邪魔が入ったりとかで交尾が長く続くことはないのだそうですが、このペアはのんびりと一休み。あまりこのようなことはないとのこと。 シオヤトンボ♀産卵(2012/05/01撮影) 交尾が解除されると間もなく産卵行動に移るとのことで、♀の行き先に注意。シオヤトンボの産卵行動は比較的長く続くとのことで、こちらも数を打って対応することにしました。水面より十数センチ上空で一呼吸あり、一瞬で打水してはまた上空での一呼吸を繰り返します。お腹を水面に打ちつけた際の水玉がちょうど写っています。しかし、先月発生したばかりのシオヤトンボがもう産卵ですので、ライフサイクルのスピーディーさについていけません。 カワラヒワ(2012/05/01撮影) これから暑くなってきますので、やっぱり水浴びですよね。 ▼2012/04/30アップ ウグイス(職員駐車場にて、2012/04/27撮影) 前回の写真が昨年の11/24ですから、もう半年近くのご無沙汰多になります。ウグイスはこれ以上無理…。 エナガ(2012/04/28撮影) 3羽同じ木にとまっていたのでそれぞれ何気なしに撮影したところ、一番ののんびり屋さんは幼鳥でした。留鳥の小鳥たちは巣材運びや餌運びで大忙しの時期のようです。おめかしする暇もないのか、虫を口にいっばいぶら下げたボロッボロのエナガを見たりしますが、そうい時期なんですね。お父さん・お母さんせっかくがんばったんだし、もうちょっと注意深くなってちょうだいね。 ミヤマセセリ♂(湿生植物園にて、2012/04/29撮影) 春先に発生するセセリチョウの仲間。ミツガシワにとまっている方が絵になるので差し替えました。 キビタキ♂若鳥(人とみどりと野鳥のつどいの際、2012/04/29、岡崎氏撮影) 4/29は「人とみどりと野鳥のつどい」が開催されました。もともとの緑の日と愛鳥週間をかけたイベントで、緑を大切にする気持ち、生き物を大切にする気持ち育むことを狙いとしていますが、難しい事はぬきにしても、小鳥のさえずりを聞きながら新緑の森の中を散策することは、とにかく清々しいの一言。観察会は3班に分かれて行われましたが、その中で「夏の宝石」に出会われた幸運な班が、そしてそれを写真におさめられた幸運な方が…(私は、当日そこを2回も通っているのに…)。山野草の班では、サクラソウ、ミツガシワ、リュウキンカなど、なかなか他では見れない植物を、興味深い解説とともに堪能出来たのではないでしょうか。(もう1班ではオオタカが見れたとか見れなかったとか…)。参加者の方々、大変ありがとうございました。来年も引き続きよろしくお願いいたします。 クロマルハナバチ(センター棟テラス藤棚にて、2012/04/29撮影) 人とみどりと野鳥のつどいの際、テラスで小鳥の巣箱づくりをしました。去年はクマバチの量がすごかったですが、昨年中にはびこった藤を整理したこともあってか、花、クマバチともに控えめなような気がしました。その中で少し顔がとがり気味のハチがいたのでクマバチ♀かと思い撮影したら違っていました。ミツバチ系なのでしょうか、刺すことは出来るようですが、わざわざ攻撃しては来ない、温厚な種類のようです。 アオダイショウ(センター棟付近にて、2012/04/29撮影) 暖かくなってくると日だまりで気持ちよさそうに日向ぼっこしていますね。ぐるぐる巻きになって、すごく長い個体かと思いきや、頭が2つ。野生生物は、やはりあちらがこちらの存在に気づくと、ススッと姿を隠してしまいますね。攻撃的な生き物は一部であったり一時期であったりしますので、こちらできちんと予備知識を持ち、過剰反応しないこと、適切な準備や対応が大切です。 ヒメウラナミジャノメ(タンチョウ棟付近にて、2012/04/29撮影) シジミチョウを一回り大きくしたぐらいの小さい地味な蝶です。林縁をフワフワと上下に揺れながら飛ぶ姿が多く見られるようになってきました。 クロコノマチョウ(2012/04/29) ジャノメチョウの仲間。通常羽を開くことはないのだそう。落ち葉にうまく擬態しています。 サトキマダラヒカゲ(タンチョウケージ付近にて、2012/04/29撮影) センターではなじみの蝶。ガラ的にヒョウモンチョウの類と思ってしまったのですが、ならびのとおり、ジャノメチョウの仲間のようです。 カワトンボの仲間(タンチョウ棟付近にて、2012/04/30撮影) こんな予報ではなかったと思うのですが、昨夕から一転してこの一週間の予報に暗雲が立ちこめてきました。今朝の天気も暗い!。昨年、昆虫の森でよく見かけました。今年はどうでしょう。 ▼2012/04/27アップ ムラサキシジミ(昆虫の森近くの経路沿いにて、2012/04/24撮影) ウラギンシジミなどと同様に成虫越冬だそうです。下側は地味なのですが、上側は文句なく美しい。…のですが、高いところにとまられ、全面見せてはもらえませんでした。幼虫はアラカシなどの常緑広葉樹が食草とのこと。 ベニシジミ(湿生植物園、2012/04/24撮影) 割に長い期間見られるような気がしますが春型と夏型というのがあるのですね。幼虫の食草がタデ科植物とのことで、名残おしいのでしょうか。スイバらしき葉っぱにとまっています。 クマバチ♂(至る所で、2012/04/24撮影) クマバチがセンター内各所で増えてきました。「がたい」が大きいし、羽音がすごいので怖いんですよね~。人の頭上あたりを距離をとってホバリングしていることが多いですよね。♂はなわばりを持っていて、♀の飛来をこまめに確認するようです。頭上で「ブンブン」いわれると、敵意を持たれているように感じてしまいますが、我々が彼らのなわばりの下を歩いてしまっているだけのこと。人に興味を示す様子はないそうですし、♂は針がなく刺さないとか。あまり気にしすぎないでいただければと思います。♀は顔つきが少し違い、ハチらしさがあります。そうそう♀には針があるとのこと。さて、クマバチは身体と羽のアンバランスさから色々と言われていておもしろいです。 オグマサナエ(2012/04/24撮影) これは22日(日)の観察会で確認された羽化殻、オグマサナエの成虫になります。羽化してしばらくした個体のよう。今から来年の観察会を指折り数えますぞ。 ヨツボシトンボ(湿生植物園にて、2012/04/24撮影) 一頭だけチラッと見ることが出来ました。人とみどりと野鳥のつどいの頃には数が見れるようになるはず。 クサガメ(水生植物園にて、2012/04/24撮影) 自然保護センターの上池の風物詩、クサガメの甲羅干しが見られる季節になってきました。(注:飼っているわけではありません。野生です。) バン(上池にて、2012/04/24撮影) 相変わらず水かきの無い足でせっせとこいで逃げます。嘴が夏色になってきました。 ホソミオツネントンボ♂♀(2012/04/23撮影) もうちょっとずれてくれたらハートが2つ。 ホソミイトトンボ♂♀(2012/04/23撮影) 春先からのこの活動。ホソミオツネントンボ同様に越冬型のようです。 ハンミョウ(虫の原っぱ、2012/04/24撮影) 「みちおしえ」と呼ばれたりするとおり、人が歩く前をあたかも案内するように距離を保って移動します。なので後ろから見ることが多く、キレイな背面しかよく知りませんでしたが、顔つきはなんと攻撃的なのでしょう。肉食なんでしょうね…やっぱり。 ▼その他、まだ見られるもの ヒヨドリ(昆虫の森への経路沿いにて、2012/04/19撮影) メジロ(野鳥観察小屋付近にて、2012/04/15撮影) センダイムシクイ(虫の原っぱにて、2012/04/15撮影) カワセミ(残念な写真を気持ちでカバー、上池にて、2012/04/15撮影) ツバメ(野草園にて、2012/04/13撮影) アカタテハ(湿生植物園にて、2012/04/07撮影) コゲラ(タンチョウ棟近くの経路沿いにて、2012/04/05撮影) ルリタテハ(タンチョウ棟周囲にて、2012/04/02撮影) |
今年はヤマフジがあっという間に終わってしまい、これからのフジもあまり調子がよくなさそうです。カキツバタがセンター棟前の水生植物園で咲き始めましたので、見所が少しずつ水辺の方へシフトしてきました。(2012/04/30) |
・2012/05/06:トラフトンボ、カキツバタ…
・2012/04/30:スミレ、キビタキ…
・2012/04/27:ノゴマ、ヤマフジ…
・2012/04/24:ムラサキシジミ、クマバチ…
・2012/04/20:カスミザクラ、サクラソウ…
・2012/04/16:ヤマザクラにメジロ、センダイムシクイ…
・2012/04/14:ハツカネズミ、コバノミツバツツジ…
・2012/04/09:イタチ類、タムシバ…
・2012/04/07:ツバメ、センダイムシクイ…
・2012/04/02:トラツグミ…
・2012/04/01:ムギマキ、シュンラン…
▼平成23年度 Last Update ▼
・2012/03/30:コウヤミズキ、ヒサカキ…