冬鳥等の野鳥観察状況(2020年度冬)ふりかえり
2021.03.12
2020年度(令和2年度)冬季の冬鳥等の野鳥の飛来状況を「みどころ」コーナーにその都度お知らせしました。
その内容をまとめて投稿しておきます。
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トップ画像は、今年当たり年だったクロジ(♂若鳥)
一番最後が新しい情報になります。
2020/10/16
アトリが飛来しました。
アキニレが実るタイミングを知っていたかの様。
写真は虫の原っぱで撮影。
今季は各所に数が入ってきました。
2020/10/18
ツグミが飛来しました。
主に休憩広場近くのピラカンサの仲間の実がなっているあたりにいるようでした。
2020/10/19(朝)
ハイタカが大池上空を通過しました。
その後も時々確認されました。
2020/10/19(昼)
ジョウビタキ♀とメボソムシクイを確認しました。
ジョウビタキは各所で声が聞かれ、一定数飛来しているようでした。
メボソムシクイはその後見られないので通過であったようです。
2020/10/29
朝、湿原でアオジを確認しました。
数は入ってきているようですが、当初は警戒心が強く、おおっぴらには姿を見せません。
2020/11/06
シロハラを見かけました。
とっくにかなりの数が飛来し、各所で声はしていますが、なかなか姿を見せてくれません。
2020/11/08
朝、はんみょうクラブ(ボランティアグループ)が整備してくださった見晴らし場に雲海を見に行きました。
野草園を通ってセンター棟に出勤途中、ミヤマホオジロ、ベニマシコを見ました。
ベニマシコは、その後一週間ほどは虫の原っぱや花の広場あたりで声がしていましたが、その後は不明。
ミヤマホオジロはしばらく各所で見られました。
2020/11/12
数日前、声だけ聴いていたルリビタキが気になり、朝、湿原に行きました。
平成池の近くで地鳴きをする♀タイプを見かけ、撮影。脇のオレンジ色が鮮やかで尾羽が青色を帯び、若い♂のように見えました。
せっかく撮影しているのにソウシチョウが騒々しく圧力をかけてきて、どこかに行ってしまいました…
2020/11/13
前日、オシドリの確認情報があったので、朝、大池の確認に行きました。
大池には、オナガガモ、マガモが飛来していましたが、長居はしないかもしれません。
その時にいたホシハジロやカルガモは当分観察できる見込みです。
その後、センター棟に出勤途中、ジョウビタキ♂、ルリビタキ♂を確認しました。
ルリビタキ♂を「幸せの青い鳥」というのは、童話の話からのようですね。
ルリモンハナバチを幸せの……と呼ぶのはちょっと違う話かもしれないですね。
それはさておき、11月第2週に入り、センター各所にルリビタキが入ってきました。確認したものはどれも♀タイプばかりでしたが、今朝、待望の♂を確認しました。場所は花の広場です。暗かったので色が出ませんでしたが、初ものをいただきました。
ルリビタキの声は、ジョウビタキ同様、各所で聞かれるようになりました。
2020/11/15
快晴の朝、ササユリ保全地一帯のアカマツが騒々しく、エナガの混群に、キクイタダキらしい個体が混じっていました。
エナガ、メジロ、ヤマガラ、コゲラ、シジュウカラの中、キクイタダキは僅かです。
一番小さいと思ったらカメラを向ける持久戦ですが、センターでは久しぶりのヒガラも捉える事が出来ました(ヒガラも小さい)。
2020/11/16
昨日の混群が嘘のように静かな朝でした。
お昼はペアっぽいセグロセキレイが上池に様子見に来ていました。
また上池周囲の林縁で、久しぶりのカシラダカを目撃しました。
2020/11/18
朝、出勤途中、麓の集落の林縁にノスリが止まっているのを確認しました。
センターも行動範囲でしょうから、いずれ、センターの上空を舞う様子も見られるかもしれません。
2020/11/19
早めに紅葉したイロハモミジは落葉し始めました。
エナガの混群が行き過ぎるとき、はらはらとイロハモミジが散っていきます。
そんな瞬間を捉えたかったですが、すばしっこくて無理無理…
一息ついている所をパチリ。
2020/11/22
今年は、常緑カシ類のドングリがダラダラと比較的たくさん落下しています。それを狙ってか珍しくカケスが地表に降りていました。
ツグミもやっと撮影できましたが、すぐに見失いました。
2020/11/26
週初め(11/23)に郷の茶屋周囲で青いルリビタキの♂を見かけました。
ここ数日、ピクニック広場トイレ周囲でしばしば囀りが聞かれ、何度か様子を見に行っておりましたところ、やっと姿を現しました。すぐに見失ってしまいましたが…
青いルリビタキ♂は、ササユリ保全地近くの個体、郷の茶屋周囲の個体も含め、なかなか姿を現してくれないようです。
当初、数多く入ってきていたアトリは随分減ったよう。
シロハラ、アオジ、ツグミの声はよく聞かれました。
ジョウビタキ、ルリビタキも声はよく聞かれましたが、今年はルリビタキの声の方が多く聞かれているような気がしました。
2020/11/27
朝、虫の原っぱでモズを見ました。
昼頃はエナガ、シジュウカラ、ヤマガラ、コゲラ、メジロがよく見られました。特にエナガは群れが頭上を通過するとすごく近くで見れます。
そのお昼、休憩広場のトイレ近くにあるボロボロノキに青いルリビタキ♂が出てきました。少し若いのか、それほど鮮やかな青ではありませんでした。花の広場周囲やササユリ保全地にいる個体と同じか、別個体か…
2020/12/11
連日、あちこちでソウシチョウが騒々しい。
今朝、いっぷく広場近くの尾根道を歩いていると、やけに近くに出てきました。
普段は、常緑樹の中や藪で騒がしく、あまり表に出てこない印象がありましたが、今朝はこちらを威嚇しているようでもありました。
2020/12/11
同日ですが、青いルリビタキは居着いているようで、花の広場で少し若い感じの個体と、ピクニック広場周囲で成熟した感じの個体を、それぞれ目撃しました。どちらも警戒心が強いようで、見えても遠かったり、近ければ枝被りのチラ見程度にしか姿を見せてくれません。
ジョウビタキの♂がどこにいるのかわからず、連日、センター棟周囲をうろうろしていたのですが、今日、裏手でやっと見かけました。
あと、大池でヨシガモを見ました。12/6に目撃していたのですが、その後見られなくなっていました。今日、再見できましたので一応挙げておきます。♂が3羽でした。
2020/12/17
ここのところ、ハイタカが頻繁に出ているのか、小鳥類は静かなものです。
厳しい冷え込みもあって閑散とした雰囲気が漂います。
大池は厳しい冷え込みのためか朝もやが出ています。カワウはハイタカぐらい関係ないのでしょう、堂々としたものです。
カワセミは相変わらずあちこちで声はしますが、ほぼ単独と思われます。
ただ、この春の様子では居着きの雄に、雌が一時的に訪れてきたような場面を見かけましたが…
今回の目撃個体は、てっきりいつもの雄君と思いきや、雌個体のよう…
確認できる機会が少なすぎて状況がよくわかりません。
2020/12/18
他のスタッフもついに見つけたようです!!
2020/12/20
今朝のヒットはウソ
花の広場周囲で雄が1羽、雌が2羽ぐらいの小グループでした。
今年はウツギの実があまり無いのでしょうか、ヒサカキの実やコバノミツバツツジの芽を夢中で食べていました。ウソはいつもそうですが、雄はあまり顔を見せてくれません。必ずといって良いほど、葉っぱや枝の向こうに位置取りします…
2020/12/20
大池ではキンクロハジロを5羽ほど。
ヤマセミ橋の周囲にはマヒワの群れが来ていました。
2020/12/23
先週末に、お客さんからミソサザイの話を教えていただいたので、昆虫の森に様子見に通っていました。
気配も地鳴きもないまま数日が過ぎましたが、今朝、やっと声が聞け、姿も遠かったですが見ることができました。
見失った後、しばらく待っていると青いオスのルリビタキが何度か出てきました。
今朝は、ほかにハイタカやキクイタダキも見ました。
2020/12/24
2020年度の撮りおさめはオシドリとハイタカでした。
オシドリはなかなか居つきませんね…
当日は雲天でかなり暗かったので不明瞭な写真ですが、ハイタカの方は雄のようで、秋に撮影したものとは別個体です。
2021/01/07
オオバンが入ってきていました。
爆弾低気圧の影響で、9日、和気町では観測史上最低の氷点下10.6℃を記録するなど、厳しい冷え込みとなりました。
センターでは上池は全面凍結し、大池も部分的にですが凍結しました。
水鳥は居心地が悪いようで、主な種類はカルガモ、ヨシガモといったところとなっています。
2021/01/10
池が凍るとカワセミは餌取りが大変だろうなと思っていたところ…
当日、たまたまカワセミの♂と♀を見ることができました。
別々の場所ですが…
♂は大池の花の広場に面したところ。
♀は上池のタンチョウ放飼場近くで。
2021/01/13
年末からオシドリが入ったりいなかったり…
やっぱりものすごく用心深く、数100メートルの距離でも逃げちゃいます。
2021/01/14
一週間ほど前、お客さん情報でクロジの話を教えてもらい、出勤日は毎日様子を見に行っていますが、全く出会わない…
私は黒字に縁の無い人生を送るのでしょう…
当日、たまたまですが、遠くにちらっと見えたので紹介しておきます。
2021/01/18
前日の2021/01/17にカワアイサが飛来している様子が確認されました。
笠岡からお越しのお客様に教えていただきました。大変ありがとうございました。
センターでは、ミコアイサの飛来は希に観察されることがありましたが、カワアイサの飛来は初めてです!
今年はコロナ禍の影響で、投稿の少ない「今日の私の観察ノート」にも情報を記入させていただきました。
カワアイサはその後、しばらく大池に滞在し、1/21(木)の朝まではいるのを確認しており、その後は見られなくなっていました。
が…、1/28(木)の朝、再び大池で確認しました。目立たないところを移動しながら滞在しているのかもしれません。
その後も少しのあいだ滞在し、2/4(木)の朝に見たのを最後に見られなくなりました。
滞在期間:1/17~2/4
2021/01/27
昆虫の森から中堤に向けて歩いている途中、虫の原っぱ近くに差し掛かったところで、独特の物悲し気な鳥の声が…
カメラを向けると1羽のヒレンジャクでした。
込み合った枝の中に止まり、すぐに飛び去ってしまいました。
センターでは現在のところ、果実をたたえた目立つ木がなく、飛来しても長く居座ることはないでしょうが、それでも昨年のように時々でも飛来の様子が見れると嬉しいものです。
期待したいと思います。
2021/02/17
【アカゲラ】
この冬、時々、「キョッ、キョッ」という鳴き声が聞かれていましたが、やっと姿を見ることができました。
真っ赤な袴を履いたような様子が特徴的なアカゲラです。
後頭部に赤い模様が見えなかったので、この個体は雌のようです。
【ルリビタキ】
クロジがいないかと、そろりそろり昆虫の森を歩いていると、必ずとまでは言えませんが、よく出てきてくれます。
2021/02/21
少し前になりますが、水生植物園でミソサザイを見かけました。
今年は、特定の場所でコンスタントに見られるということがなく、残念でした。
2021/02/22
中旬以降、冬鳥の気配がピタッと減りました。
昆虫の森でコンスタントに見られていたクロジも音沙汰がなくなり、次々抜けていっているようです。
上池のタンチョウ放飼場近くでクロジの♂成鳥を見かけましたが、残念ながら、その後は見られていません。
2021/02/28
短い2月もおしまい
冬鳥の気配がどんどん減り、青いルリビタキ(成鳥♂)も見かけなくなりました。4月の初旬までいるものだと思っていましたが…
でも、アオジとシロハラは見られます。
ルリビタキも、ジョウビタキも♀タイプはまだまだいますよ。
ソウシチョウは騒々しいままです。
2021/03/04
ベニマシコの♀を野鳥観察小屋の周囲で見かけました。
時々、声がしているような気がする…(空耳かどうか定かでない)
今回は空耳ではなかったみたいです。
ただ、単独個体のようでした。
また、冬鳥はどんどん抜けていっている状況なので、この個体も移動途中の一時立ち寄りだったかもしれません。
余談ですが、昆虫の森の青いルリビタキの♂はまだ滞在中のようでした(2021/03/07の朝に目撃しました)。