スパイダー観察会やりました
2023.09.03
本日は野嶋講師の面白くて、深い蜘蛛のお話から始まりました。
ジョロウグモの巣をみると1mmくらいの小さな蜘蛛がいますが、これはイソウロウグモの仲間。ジョロウグモの網にかかった餌のおこぼれをもらったり、横取りしたりする蜘蛛です。中には巣を張っている宿主のクモを食べてしまう蜘蛛までいるそうです。
蜘蛛には色々な種類の巣がありますが、マメイタイセキグモはカウボーイのような投げ縄を使います。まず、性フェロモンを出して雄のガを誘い出し、蛾がくると先がネバネバした糸をクルクルまわして投げて捕まえます。また、網を手繰り寄せてひっぱって、餌が来たら手を離して網を発射させて捕まえる蜘蛛などその戦略は凄いです。
子育ての戦略も様々です。コモリグモの仲間は子どもが大きくなるまで背中で運んでお世話します。中にはスパイダーミルクを与えて子どもを育てる蜘蛛もいます。究極は自分を食べさせて子どもを大きくするカバキコマチグモ!
いざ蜘蛛を探しにフィールドに
いよいよ蜘蛛を探しにフィールドへ!参加者が次々に見つけた蜘蛛の名前をスラスラ
と答えてくれる野嶋講師もすごい!そう、蜘蛛にもすべて名前がついています。
アリそっくりなアリグモ。レッドデータのコガネグモ。ちょっと珍しいクロマルイソウロウグモ。おしゃれなアカイロトリノフンダマシ。参加者が見つけてくれたクモは全部で29種類でした。センターには200種くらいいるそうです。
参加者のアンケートでこんな感想がありました。
「くもをつかまえて喜んだのは今日が初めてです。とても楽しかったです」
そう、蜘蛛っておもしろいのです。