2020/06/20
篆刻しようぜ!~自分だけのオリジナルハンコづくり~6月20日(土)篆刻しようぜ!~自分だけのオリジナルハンコづくり~を実施しました!このイベント、実は以前にも企画していたのですが、コロナの影響で中止になってしまいました・・・。しかし!ついに行うことが出来ました!このイベントを実施したきっかけは子どもの頃に行った篆刻が楽しかったからです。また生きものに興味を持ってもらうイベントは数多く行っていますが、石について学ぶイベントがほとんどなく、石にも興味を持ってもらいたいと思い行うことにしました。篆刻は石を削ってハンコを作るわけですが、硬すぎる石はなかなか削ることが出来ません。今から700年ほど前の中国、元の時代に発見された蝋石というものが柔らかく、パリパリと削りやすいことが分かり、この蝋石を使ったハンコづくりが行われるようになりました。元々は木や骨、翡翠、銅、金などをハンコとして使っていたようです。現在では書家や日本画家が自分の作品であることを証明するために篆刻印を押したりしますね。蝋石にはパイロフィライトという成分が多く含まれるのですが、これは流紋岩などが地下深くで熱水作用を受け変質することで出来上がります。篆刻石の主な産地は中国の青田県で、青田石と言われる比較的安価な石が多く使われています。ちなみに、蝋石は日本でも採掘することが可能で、一大生産地は何と!岡山の三石なんですよ!驚きですね。少しでも石に興味を持つきっかけになってくれたら嬉しいです!
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2020/06/04
6月はチョウの季節昨年、センターにおけるここ10年のチョウの写真を整理してみたところ、6月のものがダントツに多かった。 梅雨の季節でもあり、蒸し暑くもあり、お出かけ意欲をそがれる季節ではありますが、岡山は元々空梅雨に終わることも多く、真夏に比べると、まだまだ野外散策はしやすい気候です。 5月末から、エノキを食草にするテングチョウが発生し始めました。エノキがある水生植物園や昆虫の森の奥では、歩いていると、草むらで翅を休めるテングチョウが一斉に飛び立ちます。木の周りには蛹の殻があちこちぶら下がっています。もう少しすると、観察路や建物の網戸で群れている様子が見られるようになるでしょう。 写真はテングチョウ(撮影:2020/06/01、難波)
2020/05/16
ハッチョウトンボの羽化自然保護センターのハッチョウトンボは、5/11の初確認以降、暑い日が続いたため、徐々に個体数が増えているようでした。 5/15は朝から曇天でしたが、連日の快晴の状況から、ひょっとして?と思い、湿原に行ってみました。因みに、例年、羽化の観察の狙い時は5月末~6月初旬ですので、半月も早い撮影アタックになります。 やはり羽化個体は増えてる。地表から15~20センチ高の草の先端にとまり、夜露をまとったままじっとしている。どれも未成熟個体。一見して10個体前後見られます。 が… 羽化は高さ5~10センチ程度の低い丈の草の先端や、途中で行われる。枯れ草の場合もある。 高い草のある植生の中の低い位置で行われるので、なかなか見つけられない。 しばらくして目が慣れてくると羽化殻を見つけられるようになる。 夜露で湿った羽化殻は色濃く、生々しく見え、ひとつづつ確認していかないと、これから羽化するかもしれない生きたヤゴを見つけられない。これも羽化殻、これも、これも… だいぶ探して諦めかけた頃、既にヤゴの背中が割れ、上体を出し、イナバウワー状態でのけぞっている羽化個体を見つけた! トップ画像は全身が羽化殻から出てしばらくした状態のもの。羽が少し広がり、腹部も少しずつ大きくなってきている。 撮影2020/05/15、難波