▼NEW!2013/06/20アップ イカル、カラスアゲハ、チョウトンボの交尾風景を追加・更新しました。 ▼2013/06/16アップ オオムラサキを追加・更新しました。 ▼2013/06/15アップ ノハナショウブ、チョウトンボ、カイツブリ、モノサシトンボ、キイトトンボ… ▼2013/06/13アップ シジュウカラ、ヒオドシチョウ、ルリタテハ、ミズイロオナガシジミ、アジアイトトンボ、ショウジョウトンボ… ▼他 センダイムシクイ、ウラナミアカシジミ、コムラサキ、ハッチョウトンボの交尾風景、モノサシトンボ、オオイトトンボの産卵風景、テングチョウ、ヒカゲチョウ、ヒメウラナミジャノメ、カワラヒワ、コシアキトンボ、ウグイスなども見られます。 |
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▼NEW!2013/06/20アップ イカル(2013/06/17撮影) イカルは留鳥ですが、センターでは年中しょっちゅう存在感があるわけではありません。いったいセンターではどういうタイミングで確認されるのでしょう。ぶっとい嘴からわかるように植物食主体だと思うのですが、例えば山の実りの乏しかった昨年度の冬などは、餌を求めて麓の人里近くに移動していってしまったものと思います。状況に応じ臨機応変な移動もあり、季節の変わり目である春・秋には渡り?っぽい観察が増えるように思います。初夏から夏にかけての繁殖シーズンには囀りがよく聞かれるようになり、センターだけで見ていると夏鳥っぽい感じ。昨年の7月末には幼羽の個体が混じる小群が見れましたし、少なくともセンター近郊では繁殖しているのでしょう。 今回はこのイカルが芋虫を捕獲していたので意外に思ってシャッターをきりました。やっぱりある程度は動物性タンパク質もいるんだ~っと思いながら見ていましたが、よくよく考えると時期的には餌やり用だったのでしょうか。ちょうど2羽で連れだって行動していたことですし。撮影場所は湿生植物園のハンノキ林ですが、この後はやや経路に沿うような形でタンチョウ棟方面へ下っていき、見失いました。 カラスアゲハ(2013/06/16撮影) 上面に青から緑にかけてのうっすらとした光沢が見られる大型の蝶。写真は地味ですが、確認場所の光条件によってはなかなかの見応えがあります。よく似たミヤマカラスアゲハとの出会いを心待ちにしていますが、なかなか見れないものですね。幼虫の食草はサンショウなどのミカン科の樹木。センターではその類としてキハダやコクサギ等の植栽が行われている昆虫の森が主な発生源ではないかと考えられます。成虫は飛翔力があり、昆虫の森だけでなく、虫の原っぱや上池堰堤など、広範囲で見ることができます。この写真は昆虫の森、ノアザミでの吸蜜風景です。 チョウトンボ(2013/06、塩見宅栄氏撮影) 台風の影響もあるのか、梅雨前線が日本列島に停滞し、やっと梅雨らしい天候になってきました。とはいえ蒸し暑いほどの気温ではなく、比較的過ごしやすい。 そんな中、お客さんからすばらしい(羨ましい)写真がもたらされました。チョウトンボの交尾行動の写真です。チョウトンボの交尾は通常は飛行中に行われ、しかも短い時間で終わる場合がほとんどです。このような小休止中の様子は滅多に見られないのではないでしょうか。さて、写真の向こう側のブルー系の個体は♂で、後翅先端まで配色部分で埋まっていて♂の特徴がよく出ています。手前側のブラック系の個体は♀で、後翅先端が透明で抜けていて♀の特徴がよく出ています。これはチョウトンボの雌雄見分けの分かりやすいポイントですが、このように♂♀を見比べられる写真はすばらしいです。 もう一点。♀は配色から見て2型あって、♂と同様のブルー系(6/14にアップしたものがそう)の他、このように黒色かつ黄金色の光沢があるタイプがあります。私はこの黒色タイプの写真をまだ持っていないので、二重にうらやましい写真なのでした。 ▼2013/06/16アップ オオムラサキ♂(2013/06/16撮影) 本日(6/16)は終日晴天、暑い一日となりました。ナミアゲハやカラスアゲハにヒョウモンチョウ類もチラホラ見られ、蝶の仲間が活発になってきた感じがしていました。そうしたところ、お昼にセンター棟を出ると、周囲の常緑樹の樹冠の中で今季初見のオオムラサキを確認することができました。遠かったのでお披露目は先延ばしと諦めていましたが、午後に所用で建物の裏に行くと!何やら地面をちゅーちゅーしている大きな蝶が…。まだ羽化して間がないのでしょう、痛みのないキレイな翅の個体を見ることができました。 間近で見るとやはり大きい。♂は翅を全開すると幅は8~9センチ(♀は10センチぐらい)。力強い羽ばたきで小鳥よりも立派な飛びっぷりばかり見せつけられてきているので、間近でおとなしくしている姿に違和感を覚えますが、でも餌場ではスズメバチをものともせずに吸蜜する種でもあり、怖いもの知らずなのかもしれません。 国蝶と聞くと格式が高く感じられますが、里山や雑木林の代表種であり、本来はとても身近な昆虫にちがいありません。 ▼2013/06/15アップ ノハナショウブ(2013/06/14撮影) 湿生植物園でノハナショウブが花数を増やしています。これは東の谷の一番下の段ですが、まだつぼみも多く残っています。もう一つ上の段の端にかたまって生えているところがあり、そこが咲きそろうとなかなかの見応えでしょう。湿原の植物の中では池沼性が強く、湿生植物園の中では下流側に生えることが多い種です。 チョウトンボ(2013/06/14撮影) 火曜日(6/11)から4日連続の30℃越え。水生植物園でチョウトンボが目に付くようになってきました。やや富栄養なため池で見られることが多く、また水草などの繁茂も生息には重要なのか、センターでは専ら上池で見ることができます。翅の濃紺部分は、光加減によってはメタリックというか、マイカ的な光沢が見られて美しい。さて、生物全般にいえることですが、雌雄の見た目には同じものと別のものがあります。チョウトンボは同じだと思っていたのですが、どうやら違うようです。写真は♀で、後翅先端が透明にぬけています。♂は先端まで紺色で、多少斑状にぬける場合がある程度。♀は色彩が2系統あって、写真のような♂と同様の濃紺にブルー系光沢のものと、黒っぽい色に金緑系光沢のものとがあるようです。はて…後者のようなタイプを今まで見ても気づくことなくスルーしてきたのでしょうか?? 昨年は7月上旬に交尾行動や産卵の様子を目撃していますので、今年は撮り逃さないようにと思ってます。 カイツブリ(2013/06/14撮影) 4月下旬の巣立ちは2羽だったと思いますが、あれから一月とちょっとの間に、ちゃっかり2回目の繁殖に成功していたようです。気がつかなかった…。今回は4羽。 モノサシトンボ(2013/06/10撮影) 水場近くの茂みや木陰で、フワフワ~とした飛び方をするイトトンボの仲間を見かけたらモノサシトンボを疑ってみてください。こちらは♂。数が出てきたので気づきやすくなってきたと思います。 キイトトンボ(2013/06/14撮影) 名前のとおりの黄色い糸とんぼですが、こちらも少しずつ見られるようになってきました。写真は上池中堤付近。他でも虫の原っぱなどの水場近くにて。写真は♂。 ▼2013/06/13アップ シジュウカラ(2013/06/08撮影) シジュウカラの幼鳥です。嘴に雛らしさが残っていますね。またネクタイが短く、襟巻きの模様もはっきりしません。エントランス広場の灰皿一家が巣立ったのは5/19以前でしたが、やっと巣立ち雛を見ることができました。 ヒオドシチョウ(2013/06/07撮影) だいたい羽化もすんで、真新しい成虫が各所で見られるようになりました。 ルリタテハ(2013/06/10) 真新しい成虫が見られました。翅を閉じていると、ヒオドシチョウとの区別はつきにくい。 ミズイロオナガシジミ(2013/06/13撮影) アカシジミ、ウラナミアカシジミと同様に、食草は落葉ナラ類とのこと。翅は表裏とも地味で、今まで見過ごしてきたのかもしれません。一昨年、昨年を通じて初見です。さて、本種、変なのは名前。水色はどこにもありません。飛んでいると水色に見えるからという説もあるそうですが…。この名前を覚えるのは難しそうです。 アジアイトトンボ(2013/06/10撮影) 昨年は5月下旬頃から♂や、交尾行動を見ていますが、今年の初見は随分後手にまわってしまいました。ということで、赤味をさす♀の未成熟個体はまたもや見れず終いでした。 ショウジョウトンボ(2013/06/10撮影) 深紅に染まる♂とはうってかわって♀の方は地味な配色です。遠目にはウスバキトンボかと思ってしまいましたが、センターでは時期がもっと先でしたね。この♀は水辺での打水産卵を終え、一休み。 ▼その他、まだ見られるもの センダイムシクイ(2013/06/07撮影) ウラナミアカシジミ(2013/06/07撮影) コムラサキ(2013/06/07撮影) ハッチョウトンボの交尾風景(2013/06/07撮影) ハッチョウトンボ(2013/06/03撮影) ハッチョウトンボ♀(2013/06/07撮影) モノサシトンボ(2013/06/07撮影) オオイトトンボ(2013/06/07撮影) テングチョウ(2013/06/03撮影) ヒカゲチョウ(2013/05/30撮影) ヒメウラナミジャノメ(2013/05/31撮影) カワラヒワ(2013/05/31撮影) コシアキトンボ(2013/05/31撮影) ウグイス(水鳥観察小屋付近にて、2013/02/25撮影) |
梅雨前線が日本列島に停滞しており、また台風の影響もあるかもしれませんので、今後の降雨状況には十分な注意が必要です。 さて、防災上の心配がありはするものの、当面は空梅雨の心配は回避できたわけでホッと安堵の恵の雨です。 多くの野生生物はどうでしょう。大なり小なり活動が制限されているのではないでしょうか。梅雨の合間の晴れ間は、生きもの観察にはねらい目にちがいないとは思いませんか? (2013/06/20) |
・2013/06/20:イカル、カラスアゲハ、チョウトンボの交尾行動…
・2013/06/16:オオムラサキ…
・2013/06/15:ノハナショウブ、チョウトンボ、カイツブリ…
・2013/06/13:ササユリ、シジュウカラ、カワセミ、ミズイロオナガシジミ…
・2013/06/07:センダイムシクイ、ウラナミアカシジミ、コムラサキ…
・2013/06/03:ヒオドシチョウ、テングチョウ、ハッチョウトンボ…
・2013/05/31:ウツギ、テイカカズラ、アカシジミ、アオスジアゲハ…
・2013/05/23:トキソウ、エゴノキ、ダイミョウセセリ…
・2013/05/18:モチツツジ、ヤマツツジ、カキツバタ、アヤメ…
・2013/05/10:フジ、コサメビタキ、トラフトンボ…
・2013/05/03:フジ、マルバアオダモ、カワトンボの仲間の交尾行動…
・2013/04/28:キビタキ、オオルリ、ツマキチョウ、藤棚…
・2013/04/27:カンサイタンポポ、ツボスミレ、サワオグルマ、キビタキ、タワヤモリ…
・2013/04/25:フタスジサナエ、ハンミョウ、クチナシグサ、オオルリ…
・2013/04/20:トラフトンボ、フタスジサナエ、リュウキンカ…
・2013/04/15:シオヤトンボ、オグマサナエ、タベサナエ…
・2013/04/13:ヤマザクラ、サクラソウ、ミツガシワ…
・2013/04/05:センダイムシクイ、ツマキチョウ…
▼平成24年度 Last Update▼
・2013/03/30:エドヒガン、コバノミツバツツジ、ナミアゲハ…
▼平成23年度 Last Update ▼
・2012/03/30:コウヤミズキ、ヒサカキ…