▼NEW!2012/12/22アップ シメ、ツグミ、コジュケイ、ウソ♂を追加・更新しました。巻末に来年の干支、巳年にちなんで、センターのへびの仲間を紹介しています。ご笑覧下さい。 ▼2012/12/15アップ ルリビタキ♂、ミヤマホオジロ♀、キクイタダキ、アオジ、シロハラ、モズ、ヒヨドリ、ジョウビタキ♂… ▼2012/12/10アップ ウソ♀、メジロ、ルリビタキ♀… ▼他 ミヤマホオジロ♂、ヒガラ、シジュウカラ、ジョウビタキ♀、マガモ、ホオジロ、エナガ、カルガモ、カワセミ、バン、ヤマガラなども見られます。 |
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▼NEW!2012/12/22アップ シメ(水生植物園にて、2012/12/21撮影) かわった名前の冬鳥です。本州四国九州の広い範囲が越冬地にあたるので、センターでも確認機会があるとすれば、冬季の間ということになります。今年は10月下旬頃から県南各所で見られるようになってきていました。山地よりも開けた低地の緑地や山麓部で見られる機会が多く、割と一般の方でも見たことはあるはず。逆にセンターでは見られない鳥だと思っていました…。ベージュ基調の柔らかい色調に風切りのブルーのアクセントが綺麗(うまく写っていませんが…)。全体的には地味なのですが、頭でっかちに寸胴な体型と、野鳥会屈指の悪役顔で、一度見たら忘れられません。体型的に大柄に見えますが、ホオジロより大きくモズより小さく、あまり似たサイズの鳥がいないのではと思います。♂♀の違いですが、♀は全体的に色が鈍い?のだそうです。客観的な違いはないようで分かりにくいですが、この写真の個体は配色がはっきりしているので♂でしょうか。水生植物園のムクノキの枝に止まっているところを撮影。ムクノキはシメの食餌対象だそう。タンチョウスタッフ情報によると、同日催し広場やタンチョウ放飼場付近でも2羽連れの個体を確認しているようです。 ツグミ(水生植物園にて、2012/12/21撮影) 今年のツグミは11月早々、まだ背景に青葉が多く残る頃に確認でき、その後長いこと撮ってきませんでした。シメのムクノキつながりで、ムクノキの果実の採餌風景が見られましたのでパチリ。ムクノキを連呼していますが、この写真を見ながら少し心配になり、ちょっと確認しに行ってきましたところ、エノキでした(笑)。失礼しました。今年は果実系は本当に少なく、アキグミやピラカンサ等の定番はほとんど無くなってしまい、野鳥観察小屋付近では、タラヨウの果実まである日突然無くなっている木もあったりと、これから冬本番に向けて、冬鳥は何を食べるのだろうと心配になります。アトリが好んで食べていたイロハモミジもあまり実っていない様子。相当不人気なのでしょう、ガマズミの仲間だけはまだ赤々とした果実をたわわにつけたままですが…。 コジュケイ(ヤマセミ橋近くの経路沿いにて、2012/12/16撮影) コジュケイは姿よりも「ちょっと来い、ちょっと来い」と聞きなす鳴き声の方がよく知られており、実物をゆっくり見ることが出来る機会にはなかなか恵まれません。あと、そこそこ(鳴き声は)なじみのある種だとは思うのですが、外国から移入したモノが野生化してしまった種なんだそうです。そんなコジュケイとニアミスしたのでお知らせしておきます。ここの経路は少し曲がっていて、曲がった先が見えないので足下に近づくまで双方気づきませんでした。私もびっくり、コジュケイもびっくり、慌ててきったシャッターはむなしく空振り、3枚には路面だけが写り、4枚目にボケボケが写っていました。雛を連れているように見えたのですが、それらを置いてスタコラサッサと姿を消してしまいました。薄情!と思って雛の方にカメラを向けるとアオジでした…。こんな時期に雛も繁殖もないですよね、冷静に考えると。贅沢な話ですが、近すぎてもダメなんです…。またの機会に期待します。 ウソ(催し広場付近の経路沿いの植え込みにて、2012/12/17撮影) 12月初旬の頃より少し増えてきている気がします。♂が、頭部の羽がささくれ立っている個体(最初関羽が立っているのかと思いました…)と、そうでないこの個体とがいるような気がします。しかし、連日、雲天が多くシャキッとしないですね。 ▼2012/12/15アップ ルリビタキ♂(湿生植物園にて、2012/12/13撮影) 11/25以降とんと音沙汰がありませんでしたが、久々のご対面となりました。左側の手前にハンノキが立っていて、その影に隠れて近寄らせてもらいました。頬や目の後ろの辺りはちょっとくすんだ色合いで残念ですが、なかなか堂々とした雰囲気を漂わせてます。湿生植物園では、この確認の前後に湿原周囲の草刈り作業や、刈り草の搬出作業がありましたので、かなり見通しは良くなっています。来春まで通して観察できると良いのですが。 ミヤマホオジロ♀(ヤマセミ橋近くの植え込みにて、2012/12/13撮影) 目の隈どりや冠羽の黄色が♂に比べてやさしい感じがします。この冬はその♂もいっぱい入ってきていて、時には混群をなしたりして園内各所を移動して回っているようです。上池まわりからタンチョウ棟、センター棟、虫の原っぱに足をのばすコースなどで、日に1~2回は会えるかな?といったところ。 キクイタダキ(湿生植物園にて、2012/12/13撮影) お昼の食休みに湿生植物園に向かっていると、コウホネ池あたりで松に向かってカメラをかまえる友の会幹事のNさんを発見。Nさんの目の前1~2メートルの松の枝先ではじけ飛んでいるのは、例のキクイタダキであろうことは遠目にもわかりました。それらの個体が散ったのを見計らって近寄ってみると、あまり芳しくない表情…。やっぱりチョロチョロと動き回るので撮りにくかったそうです。さっきの小群はまだ近くでチキチキ騒がしく、しばらくすると、チョット驚いたのですが、地面に降りてきました。それが上から撮れて一番いい!とその時は思ったのですが、あまり雰囲気出ないですね。 アオジ(ヤマセミ橋近くの経路にて、2012/12/13撮影) 園内の維持管理として、ススキ原や笹原の草刈りはおおかた終わったようです。この時期になると、ちょっと見通しの悪い、曲がった経路の先などでは、道ばたで採餌するアオジを見ることが出来るようになってきました。 シロハラ(花の広場付近の経路沿いにて、2012/12/13撮影) 青々とした背景での今季初撮れ(11/15)から一月ぶりとなります。落ち葉がいっぱいの林縁には、霜がおりて寒そう。近くで見れる機会が増え、多少、警戒心が薄らいできたかなという感じ。 モズ(花の広場付近の経路沿いにて、2012/12/13撮影) ある程度場所が定まったのか、騒々しい高鳴きは滅多に聞かれなくなりました。そのため、たまたま出会わないと見れない感じです。こぢんまりと座って朝日を浴びていますが、なんだか眠そう。こちらは♀。そういえばまだ♂は見られていないです。 ヒヨドリ(野鳥観察小屋付近の経路沿いにて、2012/12/14撮影) 身近すぎて普段あまり目を向けないヒヨドリですが、カキノキ(野生している粒の小さな柿)の果実を美味しそうにゴクリ。そういえば以前、ごくごく親しい知人が「美味しそう!」だからと口に入れたことがありましたが、大変なことになりましたネ…。この食べっぷりを見る限り、野鳥は渋の成分など、あまり気にせずにすむような味覚になっているのでしょうね。 ジョウビタキ♂(虫の原っぱにて、2012/12/14撮影) 尉火焚きのジョウは翁や白髪といった意味だけに、腰が曲がってしまったおじいさんのようなポーズ。何か警戒しているのでしょうか上の方が気になる様子。こちらは10/27以来の更新になります。♀はそれこそ各所で見られますが、♂はまだほとんど見られません。 ▼2012/12/10アップ ウソ♀(野鳥観察小屋付近にて、2012/12/08撮影) 食べる係専門のようで、警戒よりも食欲優先のようです。ヒサカキの実を盛んに採餌していますが、今年は他の果樹の実りが少ないからでしょうか。 メジロ(野鳥観察小屋付近にて、2012/12/07撮影) 前回のメジロのご紹介は一月以上も前の10/26。青葉のイヌザンショウで採餌する様子でしたが、やっと更新できました…。今年は果実の実りが少ないので、このニシキギの灌木は重要なお食事処のようです。 ルリビタキ(湿生植物園にて、2012/12/06撮影) 湿性植物園でキクイタダキに夢中になっていると、私を見なさい!と言わんばかりに目の前に出てきました。 ▼その他、まだ見られるもの ミヤマホオジロ(花の広場付近の経路沿いにて、2012/12/02撮影) ヒガラ(見晴台付近の山間経路にて、2012/11/12撮影) シジュウカラ(虫の原っぱにて、2012/11/07撮影) マガモ(上池にて、2012/11/02撮影) ジョウビタキ(野草園にて、2012/11/06撮影) ホオジロ(上池堰堤にて、2012/10/26撮影) エナガ(園内各所で、2012/10/25撮影) カルガモ(上池にて、2012/10/22撮影) カワセミ(上池にて、2012/10/20撮影) バン(上池にて、2012/10/02撮影) ヤマガラ(わんぱく広場にて、2012/10/07撮影) |
昨日は冬至。暗いうちから出勤し、暗くなってから帰宅。日中は雲天が多いし、事務所にこもって仕事されている方々は、本当、シャキッとしない日々が続いていることと思います。これから厳冬期に向けて寒さは更に強まってきますが、日が長くなっていくのが救いです。 今回は、今年、2012年(平成24年)のシメ(笑)として、来年の干支、巳年にちなみ、センターで撮影したへびの仲間の写真を紹介します。苦手な方はスミマセン!。私もへびは苦手で、シマヘビぐらいしかよく分かっていませんでしたが、おかげさまで定番の種類ぐらいは分かるようになってきました。「怖いこと」とは「知らないこと」とはよく言われますが、その意味がなんとなくわかるようになってきた今日この頃です。 ヤマカガシ(2011/11/06撮影) ヤマカガシ(2011/11/01撮影) ヤマカガシはシマヘビと並び、普通に見られる種。普通に見られる割に、柄が多様。センターでは上の写真のブルー系のタイプがメインのように思います。下の写真は背面がグレー基調で柄が不明瞭、口まわりや顎のあたりが黄色っぽく、あまり見ないタイプでしょうか。センターに赴任するまでは赤、黒、褐色系の柄が一般的だと思っていましたが、センターで撮れた写真がないので、ご紹介はまた今度。小学生の頃、しっぽをつかんで振り回して遊んでいて、校長先生に「生きものは大切に!」とこっぴどくしかられたのが思い出されますが、その時のヤマカガシも赤系基調の配色個体でした。日本では以前、毒蛇はマムシだけというのが定説だったと思いますが、死亡事故が明らかになるうち、「ヤマカガシも毒蛇」という認識がチョットずつですが浸透するようになってきました。マムシと違い、奥歯の根元に毒腺があるため、深く噛まれることによって毒の影響を受けることになります。この毒は非常に危険だそうです。奥歯の他、首の辺りにも別の種類の毒の腺を持つらしい。出会うとたいがい、ヤマカガシの方からいそいそと撤退するのが常。このことからもわかる通り好戦的な種ではないと考えられ、普通に行動していて噛まれるシーンは先ず思い当たりません。ですが野外では意図せずニアミスが起こる可能性は十分ありますので、特に見通しの悪い茂みなどでの行動には、自分の方で十分に注意しましょう。 シマヘビ(2012/05/08撮影) シマヘビ(2012/05/14撮影) こちらもよく見られる、動きの素早い普通種です。元来は攻撃的なのでしょうか?威嚇行動をとるらしいのですが、幸か不幸か見たことはありません。無毒ですが、歯が鋭く、噛まれるとばい菌で炎症を起こすのか、腫れあがることもあると聞いたことがあります。草むらや岩陰のある場所での行動には十分注意しましょう。上の写真は名前にぴったりの縦縞の定番タイプ。全身真っ黒のタイプも同じくらいよく見られます。下の写真のタイプはセンターに赴任してから知りました。ヤマカガシもそうらしいですが、シマヘビは泳ぎ上手で、ため池や水路をスイスイ横切っているのを見たことがある方は結構おられるのでは?。夏は気持ちいいでしょうね。あと水田の畦なんかを踏査していると誤って踏んでしまうことが多々あります。スパイク付きの長靴なんかで踏んでしまうと痛いんでしょうね…。ビックリして跳ね上がってくるので(それこそ腰高あたりまで…)、こちらはそれにビックリして腰を抜かすという…。体験談としては一番ニアミスの多い種といえるでしょう。 アオダイショウ(2012/04/29) センターに赴任するまでよく分からなかった種。恥ずかしながらブルー系のヤマカガシをアオダイショウとずっと思っていました。そんなこともあって、体験談はほとんどありません。でかい!ということと、動かないな~ということの他、木の枝なんかに絡まっていることもあるので、出会ってしまったときのショックはそれこそでかい!かもしれません。無毒です。 ニホンマムシ(2012/11/01) 言わずと知れた毒蛇の代表種です。他のへびと比べ、太く短いバランスと独特の柄を覚えておいていただければと思います。私自身、センターでは水場近くや湿地にあまり立ち入らないこともあって、それほど見たことはありません。赴任2年目で、この写真が2~3回目ぐらいだったと思います。本来はこのような新地の日当たりの良いところにはいませんが、冬眠前の時期に日向ぼっこに出てきていたのでしょう。季節柄、どちらかというと上を向いて歩く機会が増える頃で、正直、意外すぎて危うく踏むところでした。 ジムグリ(2011/09/26撮影) これは幼蛇特有の赤味の強い柄の個体です。成長すると赤味と黒い斑紋が無くなり、褐色メインの地味な配色にかわっていきます。様々な配色にタイプ分けされる他の種もそうですが、幼蛇と生長した蛇は別種のように見えます。無毒です。 以上、5種のへびの仲間を紹介しました。 決して得体の知れないモノではありませんので、しっかり覚えて、自分の意識でニアミスを避け、センターライフを存分に楽しみましょう。 一年間懇意にしてくださった方々、大変ありがとうございました。 来年もよろしくお願いいたします。 (2012/12/22) |
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・2012/12/15:ルリビタキ、ミヤマホオジロ…
・2012/12/10:ウソ、メジロ…
・2012/12/06:ミヤマホオジロ、ウソ…
・2012/12/01:ミソサザイ、フクロウ…
・2012/11/29:ルリビタキ、キクイタダキ…
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