里山の自然にふれてみよう。岡山県自然保護センター

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過去の動植物情報について

▼NEW!2013/09/07アップ
ミズトラノオ、ツリガネニンジン、サイヨウシャジン、ツリフネソウ、タカネトンボ、シロスジカミキリ、ヤマガラ、アオサギを追加・更新しました。
▼2013/08/26アップ
ミズトラノオ、ナンバンギセル、ミズトンボ、サワギキョウ、オミナエシ、クズ、ミンミンゼミ、タイワンウチワヤンマ、メジロ…
▼2013/08/17アップ
ビッチュウフウロ、タコノアシ、エナガ…
▼2013/08/09アップ
リスアカネ、オオルリボシヤンマ、コサメビタキ…
▼他
キキョウ、ホザキノミミカキグサ、ツユクサ、ウスバキトンボ、ミミカキグサ、ウチワヤンマ、ホオジロなども見られます。
▼NEW!2013/09/07アップ


ミズトラノオ(2013/08/31撮影)
ここのところの天候不順で完全に撮影日和に見放されています。昆虫の森デッキ付近の生育地では、その後でいうと9/5の朝しか時間がとれなかったのですが、やっと日がさしかけて来た思ったところで雲天となりゲームーオーバーとなりました。その時まだ五分咲きぐらいでしたので、9/15(日)ぐらいまでの一週間は見頃が続くのではと思っています。大雨でいくらか倒れてしまったのが残念ですが…。
この写真は一週間前のもので、まだ群生地の隅っこの方しか咲いていませんでした。ミズトラノオは小さい花が棍棒状に密につき、淡い淡紫色の色合いもあって柔らかい雰囲気を醸しだします。全草の雰囲気、群生の雰囲気を愛でることが多く、個々の花に注目したことは無かったのですが、ちょっと見てみましょう。個々の花からは先が2裂した雌しべと、雄しべが4本、長く突出しています。あと雄しべの根元付近にはモジャモジャの付属物が発達していて、この形が全体のフワフワ感を出しているようです。つぼみは小さく、もちろん花弁もありますが、この写真では開花部分はモジャモジャに邪魔されてよく見えません。昆虫の森ではデッキに接して近くで見れますので、皆様はじっくり観察してみてください。

ツリガネニンジン(2013/09/01撮影)
県下一円の林縁や手入れされる草地で見られ、釣鐘の名も花の外観にマッチしていて馴染みやすい植物です。ところが、微妙に違うサイヨウシャジンという種もあることから、気軽に「ツリガネニンジン!」と呼ぶことが出来なくなり、いつしか目を背けるようになってしまいました…。ごめんなさい。


サイヨウシャジン(上:2013/09/07、下:2013/09/01撮影)
本種の存在を知り、見分けなきゃいけないのかな…、と気にかけだしたのはここ5年ぐらいのこと。正直未だによくわかりません。客観的には、サイヨウシャジンはツリガネニンジンに対し、花冠の縁付近にくびれがあること、雌しべが花冠と同長に近いほど突出することによって区別されます。
ところが花の付き方などの全草の様子は、上のツリガネニンジンの写真の方がサイヨウシャジンっぽく、このサイヨウシャジンの写真の方がツリガネニンジンっぽかったりします。このようなチグハグな感じが判断を鈍らせるんですよね…。
皆様はどのように思われるでしょう。

ツリフネソウ(2013/09/07撮影)
野草園奥でツリフネソウが咲いているとのことで見に行ってみました。しっかりと咲いていましたです。
ただ、大雨の出水の影響で経路沿いの個体は少なくなっているようでした。ニホンイノシシやニホンジカの防止柵の中にはまとまって生えているところがありますので、防止柵をこわさないように一時的に中に入って撮影するぶんには差し支えないと思いますので、ご覧になって下さい。ただし、足もとがぬかるんでいることと、ニホンマムシがいるかもしれませんので十分ご注意下さい。

タカネトンボ(2013/09/05撮影)
センター棟の事務室に紛れ込んできました。エゾトンボの仲間を間近で見れる機会は少ないので、捕獲後、外の木の枝に止まらせて撮らせてもらいました。ダークグリーンの存在感あるボディーですが、間近で見ると結構小柄。全長は5センチ程度しかありません。
センターではエゾトンボの仲間は他にハネビロエゾトンボも見られます。観察機会は夏頃からあるはずなのですが、今年はとんと出会いがありませんでした。この仲間の撮影機会はホバリング時ぐらいしかないので、うまく撮れないと名前を決めきれないことがしばしばです。今回のような機会は大変ありがたかったです。

シロスジカミキリ(2013/09/05撮影)
昆虫の森の柳の木にて。産卵行動のように見えますが、枝が細すぎませんか…。

ヤマガラ(2013/09/05撮影)
梅雨時期に巣立ち雛が見られたりしましたが、それ以降、特に盛夏は全く音沙汰がありませんでした。また、昨年はエゴノキの実が不作だったこともあり、相当長い間のご無沙汰感があります。今年はエゴノキの実はまずまずの豊作。これから10月にかけて、この木での採餌風景が楽しめることを期待しています。

アオサギ(2013/08/26撮影)
まるで人が着ぐるみを着ているような正しい姿勢?。虫干しはしなきゃいけないけど暑くてぜーぜー…。そんなイメージでしょうか??

シマヘビの幼蛇(2013/09/02)
顔の模様から、最初ジムグリかと思いました。成蛇になって配色も落ち着いたのかなと。しかし、明らかにお怒りの表情といきり立ったエラ。ジムグリはこんなに気性が荒かったですかね…。そのうちニホンマムシかもしれない!などと思い始める始末…。最後はやっぱりジムグリかなと思って放してあげました。
よくよく考えると、この写真の個体はよく見かけるジムグリの幼蛇より小さかったので、ジムグリの成蛇というのはちょっと疑問。また胴の部分にこんな柄はなさそうです。
で、最終的にはシマヘビの幼蛇ではないかと考えられました。そういえばシマヘビには気性の荒いのがいますものね。毒は持っていませんが、皆様も気をつけましょう。
或いは外敵に弱い幼い時期、ひょっとしてニホンマムシを真似ているのでしょうか?

▼2013/08/26アップ

ミズトラノオ(2013/08/26撮影)
虫の原っぱでの開花に続き、昆虫の森のデッキ付近でも開花し始めました。本種は岡山県では野生絶滅している種ですが、戦前は全県下の山あいの田間湿地で見られていたそうです。その後激減、最後の産地だったと思われる赤磐市の個体群も開発で無くなったとか。もう随分以前、数十年も前の話。その個体群の系統が重井薬用植物園やセンターで大切に守られています。
県下の野生状況を知る人は少ないと思いますが、センターの生育状況からは、往事の様子をかいま見ることが出来るのではないでしょうか。
まだ咲き始めですので開花は少ないですが、例年、月替わりのタイミングから9月の上旬あたりに見頃となります。お楽しみに。

ナンバンギセル(2013/08/25撮影)
洋風のパイプ(喫煙グッズ)に見立てた名前。ポパイの愛用品といえば思い当たる人も少なからずおられるのではないでしょうか。葉緑素を持っていないことからも察せられるとおり、ススキなどの根に寄生して生きている植物です。タンチョウ棟付近の経路沿いのススキ原の地際を覗いてみてください。湿っぽい箇所もあるので蛇には気をつけて!

ミズトンボ(2013/08/26撮影)
サギソウのピークを満喫した後、湿生植物園(西の谷)ではミズトンボが開花し始めました。あまり寄れる位置にないので望遠があった方が見やすいです。一花一花をよく見ると、氷の妖精などと呼ばれるクリオネとなんとなく似ていて微笑ましい。

サワギキョウ(2013/08/26撮影)
こちらは派手ないでたちのサワギキョウ。湿生植物園(東の谷)で咲き始めました。あまり多くはないし、背景にも写っているとおり、同系統の色合いのミソハギがかなり残っていることもあって探しにくいかもしれません。しかし派手さが違いますのできっと見つかると思いますよ。

オミナエシ(2013/08/26撮影)
既にお知らせしているキキョウともども秋の七草の一員です。とはいえオミナエシは短日植物、夏至以降昼が短くなることに反応して花芽が形成されるため、8月から咲いていました。

クズ(2013/08/26撮影)
こちらも秋の七草の一員、クズの花が咲き始めました。法面や樹林を覆い尽くしてしまう様から、注意が必要な植物ではあるのですが、花は可憐ですし、グレープの香りもすばらしい。
秋の七草といえば、ハギの仲間はもう咲いていますし、フジバカマに似たサワヒヨドリも咲き始めています。ただ、カワラナデシコは花期終盤でギリギリ残っているような状態のうえ、ススキはしばらく先であることを考えるとキャストが出そろうのは難しそうですね。

ミンミンゼミ(2013/08/26撮影)
ミンミンゼミは鳴き声どおりのネーミングです。サイズは大きめ。アブラゼミより少し大きいでしょうか。緑と黒の配色も分かりやすい。ただ結構高いところにいます。鳴き声が大きいのですぐ近くの枝にいるように感じますが、その向こうのまた向こうの高い幹にいることが多いです。やっとみっけ!

タイワンウチワヤンマ(2013/08/26撮影)
上池の堰堤付近で見かけるようになりました。写真はちょっと残酷ですがチョウトンボを捕食しているところ。チョウトンボのシーズンも終盤に差し掛かっていますので、産卵で弱った♀が捕まってしまったのでしょう。尾の先から卵が漏れているのが見えますが、食べ進んでいく途中で池岸に落ちてしまいました。チョウトンボはタイワンウチワヤンマの命の糧になってしまいましたが、最後の命を次の世代につないだかもしれません。
ウチワヤンマとの見分けは、団扇の模様を比べると簡単です。

メジロ(2013/08/19撮影)
少し前の写真になりますが、これから渡りのシーズンに向けて野鳥も騒がしくなってくれるようにとの願掛け…というわけでもないのですが、なんとなく微笑ましいこの写真、載せておきます。本当は3羽連れだったのですが、うまく収められませんでした。

▼2013/08/17アップ

ビッチュウフウロ(2013/08/17撮影)
備中の名を冠するフウロソウ、ビッチュウフウロが湿生植物園東の谷で咲き始めています。ゲンノショウコと同じ仲間ですが、花は大きめで見応えがあります。このフウロソウの仲間、自然の守られた高山などに行くとよく見かけますが、地域で様々な種類があるそうで?です。これ以上はボロが出るので…
センターのビッチュウフウロはこれから9月中旬頃まで、状況が良ければもしかしたら下旬まで見ることが出来ます。木道沿いでもありますし、サギソウともども是非ご覧いただければと思います。

タコノアシ(2013/08/17撮影)
これほど名前の由来について説明が不要な植物も珍しいのではないでしょうか。秋になって果実がみのる頃、植物体が赤らんでくると今度は「ゆでだこ」っぽくなります。
元来は河川敷などの氾濫源に生育する植物。増水などによって競合種が減るような環境でないと存続できないため、現状のように洪水調整された河川環境では減る傾向にあります。写真は湿生植物園東の谷にて。

エナガ(2013/08/17撮影)
今朝、ほんの少し、気のせいかもしれないぐらい僅かですが、過ごしやすかったような…。そしてシジュウカラの鳴き声を久しぶりに聞いたような…。そしてこのエナガ、久しぶりに見たような…。

▼2013/08/09アップ

リスアカネ(2013/08/02撮影)
割と寄らせてもらえたので大きく撮れていますが全長4センチ前後。シオカラトンボなんかより小さめです。
例年、エントランスから花の広場にかけての経路沿い、昆虫の森デッキ近くで見かけることが多かったですが、今年は平成池での撮影となりました。ため池近くの林縁環境ということなのでしょうか。Sympetrum属は赤くない赤とんぼ、ナニワトンボに続き、本種が確認されました。赤とんぼ。ちょっとだけ秋をイメージ…、こう暑いとそれは無理というものですね。

オオルリボシヤンマ(2013/08/09撮影)
撮影は平成池です。今は縄張りの奪い合いで大忙し。全く落ち着きがありません。バトルはほとんど取っ組み合いで、この個体もかなり翅が傷んでいます。小さくしか撮れていませんが、全長は8センチ前後はある比較的大型の種類です。

コサメビタキ(2013/08/02撮影)
リスアカネを撮影するのに、しばらくじっとしていたので警戒をといたのでしょうか。撮り終わって帰ろうと思ったら近くの夏緑広葉樹の樹冠の中に出てきました(入ってきました?)。成鳥みたい。夏鳥の気配って今はほとんどなくて、時々ホトトギスの鳴き声が聞かれるぐらい。久しぶりに野鳥を見た感じがします。全長は13センチほど。オニヤンマよりちょっと大きいぐらいの小さくて可愛らしい夏鳥です。

▼その他、まだ見られるもの

キキョウ(いずれも2013/08/01撮影)

ホザキノミミカキグサ(2013/08/01撮影)

ツユクサ(2013/08/02撮影)

ウスバキトンボ(2013/08/01撮影)

ミミカキグサ(2013/07/26撮影)

ウチワヤンマ(2013/07/26撮影)

ホオジロ(2013/07/25撮影)
 今年の8月は酷暑が長く続き、四国方面で観測史上最高の41度を記録するなどの話題もありました。和気方面の日最高気温は8/11の37℃を最高に、8/1から8/23までの長期にわたり連日30℃を超えとなり、このうち、35℃を超えた猛暑日は10日近くにおよびました。
 下旬に入って多少過ごしやすくなったものの、逆にめまぐるしく天候がかわる状況に一変し、9月に入ってからは大雨続きで土砂災害も各地で発生しました。
 お出かけ意欲を損なう日が長く続いていますが、ミズトラノオの見頃をカラッと晴れた秋空のもとで目の当たりにし、気分もすっきりリフレッシュしたいものです。
(2013/09/07)
▼平成25年度 Update▼
2013/09/07:ミズトラノオ、ツリガネニンジン、サイヨウシャジン、ツリフネソウ…
2013/08/26:ミズトラノオ、ナンバンギセル、ミズトンボ、サワギキョウ、オミナエシ、クズ…
2013/08/17:サギソウ、ビッチュウフウロ、アイナエ、タコノアシ…
2013/08/09:サギソウ、ミソハギ、フシグロセンノウ…
2013/08/02:キキョウ、ホザキノミミカキグサ、ツユクサ…
2013/07/29:コバギボウシ、ミミカキグサ、コオニユリ…
2013/07/25:ヒシ、チョウトンボ、ホオジロ…
2013/07/23:チダケサシ、ヒシモドキ、イヌタヌキモ…
2013/07/19:アブラゼミ、ニイニイゼミ、ミソハギ…
2013/07/13:チダケサシ、ユウスゲ、ツバメ…
2013/07/06:カワラナデシコ、ヤブカンゾウ、サンコウチョウ…
2013/07/04:ゴマダラチョウ、オオムラサキの一型、モノサシトンボ…
2013/07/01:ネムノキ、オオルリ、ハッチョウトンボ、オオルリ(幼鳥)、コサメビタキ(幼鳥)…
2013/06/28:クサレダマ、オグラセンノウ、オニヤンマ…
2013/06/23:ナツツバキ、ムラサキシジミ…
2013/06/20:イカル、カラスアゲハ、チョウトンボの交尾行動…
2013/06/16:オオムラサキ…
2013/06/15:ノハナショウブ、チョウトンボ、カイツブリ…
2013/06/13:ササユリ、シジュウカラ、カワセミ、ミズイロオナガシジミ…
2013/06/07:センダイムシクイ、ウラナミアカシジミ、コムラサキ…
2013/06/03:ヒオドシチョウ、テングチョウ、ハッチョウトンボ…
2013/05/31:ウツギ、テイカカズラ、アカシジミ、アオスジアゲハ…
2013/05/23:トキソウ、エゴノキ、ダイミョウセセリ…
2013/05/18:モチツツジ、ヤマツツジ、カキツバタ、アヤメ…
2013/05/10:フジ、コサメビタキ、トラフトンボ…
2013/05/03:フジ、マルバアオダモ、カワトンボの仲間の交尾行動…
2013/04/28:キビタキ、オオルリ、ツマキチョウ、藤棚…
2013/04/27:カンサイタンポポ、ツボスミレ、サワオグルマ、キビタキ、タワヤモリ…
2013/04/25:フタスジサナエ、ハンミョウ、クチナシグサ、オオルリ…
2013/04/20:トラフトンボ、フタスジサナエ、リュウキンカ…
2013/04/15:シオヤトンボ、オグマサナエ、タベサナエ…
2013/04/13:ヤマザクラ、サクラソウ、ミツガシワ…
2013/04/05:センダイムシクイ、ツマキチョウ…
▼平成24年度 Last Update▼
2013/03/30:エドヒガン、コバノミツバツツジ、ナミアゲハ…
▼平成23年度 Last Update ▼
2012/03/30:コウヤミズキ、ヒサカキ…

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